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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

イラン・北朝鮮ラインの物証か

2008年11月03日 16時14分47秒 | 国際政治
印が北朝鮮機通過を拒否=イラン行き、兵器拡散防止で-米紙(時事通信) - goo ニュース
 核放棄を受け入れ、国際社会に一歩近づいたかに見えた北朝鮮。しかしながら、イラン行きの北朝鮮の航空機が、大量破壊兵器の拡散防止を理由にインドで足止めを受けたとなりますと、両国間の秘密裏の軍事協力を疑わざるを得ません。

 懸念される通り、もしこの疑惑が、核兵器やミサイルの開発の技術協力、あるいは、それらの兵器の輸出に絡むものであるとしますと、六カ国協議において見せた北朝鮮の態度は、単なる表向きのポーズに過ぎなかったことになります。表で核の放棄を認め、その見返りとして利益を確保しながら、陰に回っては、イランに軍事技術や兵器を供与し、ここでもイランから何らかの利益や便宜を受けていたとしますと、北朝鮮ほど悪徳の国家もなさそうです。

 アメリカは、確たる情報に基づいてこの措置を要請したのでしょうから、あるいは、イランと北朝鮮との関係を証明する物的証拠を得ることができたかもしれません。北朝鮮には、イランのみならず、シリアに対しても同様の疑惑があり、まことに信用の置けない国です。この事件を契機に、アメリカ政府でも、北朝鮮への融和策が見直されることを願うのみです。

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コメント (4)
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