そういう売り方

神羅万象チョコを二つ以上箱買いしても、内容的に一箱分と大差ない
呪いは今もなお継続中のようである。そもそも一箱につき3～4枚しか
入っていないキラカードが全10種という、やる気を挫くこの感覚は、
阿漕な商法がまかり通る昨今にあって、克服して然るべき感覚なのかと
めまいを覚える。決してそれは台風による気圧変化や、風で家が揺れている
せいばかりではなかろう。

最近の神羅万象チョコにおいて、特に強く感じるのが、上で書いたような
キラカード以外の雑魚とも言うべきノーマルカードのハズレ感の強化で
ある。ノーマルカードと言っても色々あるとは言え、出てきた瞬間に
お菓子のウェハースごと四つに折り割りたい衝動に駆られるレベルの
ものが沢山あるのはいかがなものかと思う。

例えば小学生が、遠足のおやつ代として渡されたなけなしの300円で買った
それから、開けるまでのワクワク感を全てマイナスに転化するかの如き、
“いけてない”カードが出た時の悲憤は察するに余りある。
ビックリマンなどのシールであれば適当な場所に貼ることで『処刑』する
ことができ、それで幾らかの憂さも晴れるが、カードではそうも行かない。

『明らかなハズレ』というのは商業的に必要な存在なのかも知れないが、
半ば悪意を感じられるようなものは、作り手の倫理観を疑いたくなる。
度が過ぎると焼き畑農業的な、儲かれば（後のことなど）よかろうなのだ
という理論に繋がり、後進が育たず業界が痩せ衰え潰え去る。

個人的にはキラカードや弾あたりの総枚数を減らしてでも、いけてない
（＝嬉しくない）カードを排除する方向にするのが良いと感じる。

擬音

イラストレーターや漫画家志望の人のための教本が多数出るようになった
昨今、『書き文字』について取り沙汰しているものがあまりないように
感じる。
ストーリー構成とか、演出とか、コマ割とかそういった複数の要素で
成り立っているのが漫画であって、そういった点が一枚絵のイラストと
大きな差である（それゆえに技術習得が大変）が、その諸要素の一つで、
しかも比較的絵に寄った要素が『書き文字』であると考える。

絵のタッチが比較的似たり寄ったりになってきている中、実際の漫画を
みてみると思いの外個性的で、方法論の縛りのようなものがかなり
弱いようにも見受けられる。もしかしたら『ここは完全に好きなように
描け』という世界なのかも知れない。

とりあえず、アクション漫画とエロ漫画における書き文字はもの凄く重要
だと今更気がついたので、（エロ漫画を描くという野望を捨てきれない
こともあり）練習メニューの一つに組み込み、地道に取り組むこととする。

やってみるとこれがなかなか楽しい。
ひらがな系の書き文字ばっかりになるのはご愛嬌。

淀めば汚れる

例えば物語などで、ある人が統治者となり、その治世は数百～千年の
永きに亘った。…というようなくだりがあるが、一人の為政者の統治では
精々もって数年の治世である。
善政を布いた為政者が、その後も永きに亘り、それこそ恒久の平和を
成し遂げるような描写は、完全に幻想でありファンタジーであるが、現実
においてそれを非現実と割り切れるかどうかと言えば、案外に出来ていない
のではなかろうかと思う。

やはりどうしても一人の人間の業である以上は、飽きたり脱線したり、
間違ったり狂ったりするのはやむを得ない。問題の半分くらいは幻想に
とらわれて正常な判断を欠いてしまった支持者にあったりする場合もあるが、
ともかく、何かのトップに立っていたり、方針を決めうるような立場にいる
人間は長期間居座らない方が良いと考える。
具体的には3～4年程度で交代することを、制度面から義務付ける。

ただ、そういう仕組みを作っても、その外に権力を持った地位を設ける
のがお約束でもある。名誉○○とか。
こういうのを目の当たりにすると、『汚職体質』というのがとても
リアルに感ぜられてくる。
とりあえず、就任後しばらくは精力的に動いてくれて、とても良い長
だったのが、数年たった今ではめっきり仕事も人の扱いも雑になり、
上にはへつらい、横には良い顔ばかりし、下は見てるだけ…しかし、
下からは何もできない、というようなことが減って欲しいと思った
今日この頃である。

汗のない生活

最近は随分涼しくなったが、それでも汗っかきである為に日々の落書きの
際にはかなり汗ばむ。特に手がひどく、練りゴムを片手で練ると汗で滑り、
無用のストレスと筋肉痛をもたらすまでになった。

練りゴムを練るマシーンとか、ノック不要のシャーペンとかそういうのも
あれば良いとは思うが、いずれにせよ暑さとそこから来る汗というのは
絵に限らず集中力を要する場面では厄介な存在と言えよう。

あと数ヶ月もすれば汗ばむほどの暑さはなくなり、快適な季節となるのだが、
それはすぐに過ぎて、今度は手がかじかむ季節に突入してしまう。
こうして考えると、まともに（耐性や対策なしで）絵を描ける期間は
一年のうちに結構短い期間しかない事に気付く。

しかし、汗とか暑さを気にしない大らかさや、それを許容する画材の
選択など、周囲ではなく己を変えるような働きかけを行う方が、いくらか
前向きと感じる。よほど必要に迫られない限りは難しいかも知れないが。
今の生活ならば、暑さ寒さは空調でねじ伏せるのが手っ取り早い。

壁か山か

季節の変わり目か、ともかく体調が優れない。

熱っぽいようで熱はなく、しかし気を抜くとぼんやりしてしまうあたり、
おそらく風邪のひき初めといった感覚であるが、それと分かるまでに
以前にも増して時間がかかるようになった。
体調が本当に悪いのか、たまたま具合が悪いだけなのか、その判別に
およそ半日以上を要する始末である。

無理をしない、と言うのは己の信条ではあるが、その無理が具体的に
どれくらいなのかは線引きが厳密に出来ない上に、状況や心境にも影響する
難しいものである。詰まる所、言ってるだけで大して機能はしていない。

あの時は無理だったけど、今はどうにかできるかも知れない。
あの時は無理だったけど、今はもう無理では済まないかも知れない。
結局ある程度近付かなければ、本当はどっちなのか分からない。

とりあえず、薬飲んで寝る。

俺にカレーを食わせろ

周期的にカレーが猛烈に食べたくなって、いてもたってもいられなく
なる時がある。今日がまさにそんな時であったのだが、生憎外は雨。
しかしそれでもカレーへの欲求は抑えられず、普段行っているカレー店では
ない、より近くのカレーを出す店に駆け込む。

ひとまずのカレー分を補給し、心を落ち着ける。きっとカレーには何か
麻薬的な成分が含まれているに違いないと思いつつも、己で作ろうという
気にはならず、多分来週もどこかへ食べに行くだろう。

カレーうどんやカレースープ、カレー味のお菓子とかでは駄目らしく、
どうしてもカレーライスでなければならないのがミソである。

実験

あれから『マカロニほうれん荘』が届き、寝る前の一冊として供してみた。
結果は大失敗で、少々寝不足気味である。

所々に古さは感じるが、もちろんつまらない訳ではない。
問題は展開の速さと、好不調の波の激しさ、そして本作の特色とも言える
コマ間で時空ジャンプする“次のコマに何が出るか分からない”という所に
思いの外神経を刺激され、眠くなるどころか目が冴えてしまう始末。

そのため眠りに入る時は使えないが、休日などで目覚めが悪い時には
使えるかも知れないので、引き続き枕元に置いておくことにする。
さすがにきんどーさんとトシちゃんが夢枕に立つ事はなかったので、
その点は安心である。

次は『世にも奇妙な漫☆画太郎』を試してみようと計画中。
夢枕の実験ではなく、引き続きの安眠計画という点に注意。