美大という、絵を描く人間がかき集められた特異な環境にいたと、
卒業からもう十年以上も経つ今になって、ふと思い返す。
矜持とするものや、歩み、家庭環境が大体で共通するせいか、割と
偏った見た目というか、雰囲気の人間が多かったように思える。
いわゆる芸術肌の人間は実は案外少数派で、多くを占めるのは図書委員系
とでも言うべき、おとなしめの文系の人たちであった。
大変に偏狭かつ有り体に言って、何かしら屈折、もしくは鬱屈した人間が
多かったというのが、大学の油絵科という狭い世界を見たときの感想で
ある。(反してデザイン科は何か開放的な雰囲気を持つ人が多い印象)
ただ、当然少数派として、ノーヘルでハーレーに乗っているような、
休日は肉体労働系のバイトをしていそうな人や、金色で尖った頭の人や、
夜の渋谷からそのまま来たような人も居た。
ただそれでもごく少数どころか、大学、予備校を通じて全く目にしなかった
ようなタイプの人たちもいる。具体的には『肥満体』『美男美女』の
2者である。一見肥満のようで実は力士張りに筋肉が半分程度というのは
見たが、顎や首が脂肪で消失する程度の肥満体美術系人間は見た事がない。
美男美女も、一見して目が醒めるような、モデルのような美人というのは
やはり見たことがない。性格が男前な『いい男』『いい女』ならば、
むしろほかの環境より多いように思えるが、見た目の人間が意外にいない。
こうした下地もあり、今まで美男美女というものは『ウィザードリィ』で
40超のボーナスポイントを目にするレベルのレアさかと思ってきたのだが、
会社に入ってそうでもないのではないかと、疑問を抱くようになった。
肉体的な要因が画業(を志すこと)を遠ざけたのか、あるいはその逆か。
ともかく、天は二物をあまり与えない、ということの証左と言えよう。
卒業からもう十年以上も経つ今になって、ふと思い返す。
矜持とするものや、歩み、家庭環境が大体で共通するせいか、割と
偏った見た目というか、雰囲気の人間が多かったように思える。
いわゆる芸術肌の人間は実は案外少数派で、多くを占めるのは図書委員系
とでも言うべき、おとなしめの文系の人たちであった。
大変に偏狭かつ有り体に言って、何かしら屈折、もしくは鬱屈した人間が
多かったというのが、大学の油絵科という狭い世界を見たときの感想で
ある。(反してデザイン科は何か開放的な雰囲気を持つ人が多い印象)
ただ、当然少数派として、ノーヘルでハーレーに乗っているような、
休日は肉体労働系のバイトをしていそうな人や、金色で尖った頭の人や、
夜の渋谷からそのまま来たような人も居た。
ただそれでもごく少数どころか、大学、予備校を通じて全く目にしなかった
ようなタイプの人たちもいる。具体的には『肥満体』『美男美女』の
2者である。一見肥満のようで実は力士張りに筋肉が半分程度というのは
見たが、顎や首が脂肪で消失する程度の肥満体美術系人間は見た事がない。
美男美女も、一見して目が醒めるような、モデルのような美人というのは
やはり見たことがない。性格が男前な『いい男』『いい女』ならば、
むしろほかの環境より多いように思えるが、見た目の人間が意外にいない。
こうした下地もあり、今まで美男美女というものは『ウィザードリィ』で
40超のボーナスポイントを目にするレベルのレアさかと思ってきたのだが、
会社に入ってそうでもないのではないかと、疑問を抱くようになった。
肉体的な要因が画業(を志すこと)を遠ざけたのか、あるいはその逆か。
ともかく、天は二物をあまり与えない、ということの証左と言えよう。
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