著者はAustralia NSW州・シドニー自然療法学院ACNTを卒業し、
州政府認可のDiploma of Integrated Bodywork Therapiesを取得。
その後、豪華客船内のスパセラピストとして活躍し、
現在は日本で活躍しているそうです。
何故、推薦したいかというと、
手首・足首などを徹底的に緩めるのは、自力整体そのものだからです。
研修で習ったときは、「お腹を緩めて、腸の調子を整えるため」なんて
教わらなかったし、考えも及びませんでした。
が、教えの通りに自力整体を行っていたら、
当時悩んでいた<膝痛>が、薄皮を剥ぐように治っていき、
体重が減って、体調が整っていったのを思い出します。
だから、こういう理論を知って、自力整体を見直すと面白いと思うのです。
以下、興味深い言葉のメモです。
P.14 オーストラリアに育っているのは、
「治すのは、その人自身」という風土です。
誰もが自分で自分を治す自己治癒力をもっていて、
それを引き出すのが、医師やセラピストの役目。
矢上先生が嘆かれているように、日本では
「たまたま運悪く、病気になったのだから、お医者さんに治してもらう」
という、他人まかせの人が多いのです。
自力整体では、不調の原因は「自分の、身体の使い方が間違っていたから」。
だから、まず食べ過ぎ・考え過ぎ・体の使い過ぎなどを止めて、
体や胃腸を休めることから始めます。この辺の考え方が共通点です。
面白いのは、著者の生い立ち(病弱、人見知り。両親のせいで
「自分の気持ちを殺して、両親に言われるがままに生きてきた」)から
クライアントの悲しみや心の痛みを疑似体験できたこと。
これは、順風満帆で痛みや悩みを知らない人には難しいことでしょう。
私も、どちらかと言えば頑健なので、病弱の人の悩みは理解しにくいです。
が、精神的には人並に色々な苦労を体験してきたので、著者の主張は
とても良く分かります。
要は、P.152
不調も病も、感情の「受け止め方」が生んでいる
P.110 考え過ぎる現代人は、腸が硬くなりやすい
P.112 前屈みの姿勢は自律神経のバランスを狂わせる
P.118 「バカヤロー!」と声に出すことで腸がゆるんだ
P.123 せっかちな人は、胃腸の病気になりやすい
P.125 感情の滞りを解放しないと、50肩は根治しない
噛み合わせのずれ、過敏性腸症候群、子宮の病気、腎臓病など
多くの身体的不調が一つの原因からきている
このように書かれると、怒り狂う人が居ます。
でも、多くの人は、「そうかも、なぁ~~」と思って
当たっている部分だけは直そうと努力するはずです。(私もそうでした。)
この辺が、治る人と、そうでない人の分かれ目?
明日は具体的な緩め方をご紹介しましょう。
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