自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

おしゃべりな腸 2

2015-10-29 05:44:31 | 図書メモ




第3章 未知と魅惑の微生物の世界

P.289 抗生物質は細菌と真菌が闘うときの武器

   抗生物質の腸内フローラへの影響を調べた研究では、
   サンフランシスコとその周辺の都市で過去2年間に抗生物質を
   1錠も飲まなかった人は2人しかいなかったことがわかっています。

   ドイツでは4人に1人が平均して1年に1度抗生物質を飲んでいることが
   わかっています。抗生物質の服用理由で一番多いのが「風邪」です。

   微生物学者はそれを聞くと、胸がチクっと痛みます。
   というのも「風邪」を引き起こすのはほとんどの場合、細菌ではなく、
   ウイルスだからです!

   抗生物質がもつ能力は、「細菌に穴を開けて破壊する」、
   「細菌に毒を与える」、「細菌から繁殖能力を奪う」この3つだけです。

   抗生物質はウイルスに対しては何もできないのです。
   抗生物質はほとんどの場合、風邪には効きません。


著者の主張は、
P.290 風邪が細菌性のものだとわかったら、抗生物質を飲みましょう。

   もちろん、抗生物質がいい菌を殺してしまうという欠点はあります。
   でも、細菌性の感染症の場合、長所が短所を上回ります。

   たとえば、重度の肺炎にかかった人や、後遺症が残る可能性がある
   重度の感染症にかかった子どもは、絶対に抗生物質を服用しなくては
   なりません。(中略)
   病気の治療で大事なことは、メリットが多い選択をするということです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする