久々に懐かしい顔を発見しました。エレハモ(エレクトロ=ハモニクス社、電気鱧ではない)のマイクロ・ベース・シンセサイザー(以下MBS)。はじめて見たのは高校生時代ですから今から20年前にもなるのですが、当時は「シンセベース」なるものが非常に流行しており、ベーシストにとっては「シンセベースが脅威!」といった時代なのでした(よく理由は分かりませんが)。勿論、速いパッセージ等はシンセベース(所謂、鍵盤)に敵(かな)う訳もなく、それでも敢えてそういうフレーズを練習して、それが結果として練習にもなったのですが、音(サウンド)だけはどうしてもその音が出ず(今となっては当たり前ですが...笑)、そんな中で、その問題を一発で解決してくれるであろうネーミングのMBSはまさに”垂涎の的”でありましたが、同時に”高嶺の花”でもありまして、記憶では10万円くらいしたと思います。高校生には非常なる大金ですから、MBSを分析(当時からマニアックだったと自分でも思います)し、フィルターとしてワウを、EQとしてEQを、さらにオクターバーとフランジャー(これは期末試験の後に楽器屋で購入した記憶があります)等の所有している殆どのコンパクトエフェクトを長~く直列に連結して、同様の効果を得ようと必死だったのでありました。結果としてはあまり使い物にならず、サーというノイズ、しかもフランジャーでそれが”ウネりまくる”という、悲しい結果(”若気の至り”というヤツですな...)に終わったのではあるのですが。その後、コンパクトエフェクトの中にもベースシンセなるものが登場し、当初は追従性が悪く、速いフレーズを弾くとメチャクチャになってしまうというものもありましたが、次第に性能アップもしてきたと思います。ただ、一様に試しては見るものの、すぐに飽きが来るというのが毎度の結果でして、枯れて来ている最近は(笑、あまりこういうのに興味を示さなくなってしまいました。よって高校時代に垂涎したMBSも、今となっては懐かしいという感慨だけで、購入するには至らないのですが、当時からまだ販売されているのはスゴイと思うと同時に、シンセベースと張り合おうとした当時の熱情を懐かしく思うのであります。
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