Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

フォアグラ日記

2024年01月13日 | フォアグラ日記
中華そば 大河(名古屋/柳橋)
名古屋駅から5分程度の至近にある市場内にあるラーメン屋。市場は柳町中央市場といい、これまで地元の方に何度か案内いただいた天ぷら屋もこの中にあったのだが、直観的に「なんでこんな一等地に市場があるんだろう」と疑問。ただ、今を思えば秋葉原の駅前には結構最近まで青果市場(神田青果市場)があった(1990年に大田区へ移転)。当時は電車から見るだけの存在だったが、今の秋葉原UDXがその跡地なのだから名古屋駅前にあってもおかしくない。こちら柳橋中央市場は1910年程度に自然発生的に成立した模様ながら、民間市場なのでプロ以外がウロウロしていても問題ないらしい(とはいってもこちとら完全なシロウトなのでどうしてもビビる)。こじんまりしているので築地のようにターレーがブンブン走り回っていて、ヘタすると轢かれそうな殺気はまったくなく、逆に閉店済みなのか電気の消えている店舗区画もあり、なかなかにシブい。今回はその中のラーメン屋を訪問。市場での営業なので営業時間は6時~14時と朝方中心のスタイルだが、店舗も調理場こそ市場の他店と同じような場所にあるが、食するのは通路。簡易なテーブルと椅子で食するのが非常に市場感満点。メニューは基本的にラーメン一択で初回たる今回はシンプルな中華そばをオーダー。やや強めに脂が浮いており、出汁に適度に酸味のある醤油味。チャーシューは薄めの切り口ながら意外に多く入っているが、一番の特徴は「もやし」。通常より一段と細いもやしは麺と見紛うほどで茹で具合による食感も良し。それ以上に魅力的なのは市場内で食べるラーメン。家業の都合でこれまで市場で食事をすることは何回もあったが、なんとも言えない市場の雰囲気が食堂内にもあり、また市場関係者が好みそうな味・量・質、そして価格に最適化されているのがプロ感があってなんとも好ましい。築地のように半ば観光地化した市場食堂には辟易だが、こちらはそれほどでもなく、他の選択肢も含めて再訪必至。
この記事についてブログを書く
« マルコーニ・ノブ(2) | トップ | (メモ)外付けSSDのプチフリ発... »
最新の画像もっと見る

フォアグラ日記」カテゴリの最新記事