Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

那覇航空祭始末(4)

2018年02月17日 | 時事批評
さらに興味が湧くのはお土産物。当初に「REMOVE BEFORE FLIGHT」と書かれたタグを皆つけていると書いたが、この手の航空祭系では定番のようでどの露店でもこれを販売。中には実物大(おそらくタグの長さは1m程度)の「REMOVE BEFORE FLIGHT」も販売されていたが、あれは一体どのような用途があるのだろう、と思いながらマニアに負けじと当方も小さい15cmほどの「REMOVE BEFORE FLIGHT」タグを贖う。が、購入してから考え込むのは「このタグは何処につけたら良いのだろう」。スーツケース等につけて航空会社に預けた場合、特に海外では何も知らない空港職員にでもタグを引きちぎられそう、ではある。このお土産物屋付近には販売店主なのか趣味と実益を兼ねた軍服コスプレな方(女性は皆無)も居て、なかなか良い年の取り方をしている中年男性達が跋扈し、憩いの場と化している。コスプレは米軍流出品等で構成されているようだが、軍関連土産物も出来をよく見れば商業用プリンタや刺繍機を使った「コピーもの」であると想像され、軍関連のデザインに商標等の権利関係は恐らくあまり主張されないのだろう。その中で我々のハートを射抜いたのがこちらのマーク。第301飛行隊のマークだが、スカーフを巻いたカエルの絵がなんとも愛らしい。ガマの油売りで有名な筑波山は301隊のベースがある百里基地(茨城県)に至近、そのカエルがモチーフになっており「必ず帰ってくる(=必ずカエル)」との意があるとの由。鷲や鷹、コブラ等獰猛な動物をマークとする隊がほとんどの中、このユルさがなんとも素敵。ちなみにここ那覇の304飛行隊のマークは天狗で、天狗道「天狗の住む世界。墜落した者が落ちるという魔界」の意だが、ポジなのかネガなのか意を判じ得ず。航空祭の最後には「蛍の光」が流れて散会となるが、その際に所属部隊に戻るのであろう輸送機や戦闘機に手を振ってお別れする(この行動は女性マニアに多い印象)という光景も何だか独特の雰囲気を醸し出す。(完)