こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

四旬節第3主日(ヨハネ2:13-25)初聖体を受けて、さらに御聖体を授けさせる人に

2021-03-06 | Weblog
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(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
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こうじ神父
「今週の説教」
2021/3/7(No.1109)
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四旬節第3主日(ヨハネ2:13-25)
初聖体を受けて、さらに御聖体を授けさせる人に
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「初聖体」の日を迎えました。昨日は初めての「ゆるしの秘跡」を神父様のところでしました。皆さんは園長先生と練習していたと思いますが、園長先生は罪を赦すことはできないので、神父様のところでゆるしの秘跡を受けて初めて、ゆるしのお恵みがイエス様から届きます。

今日の初聖体も、「キリストのおんからだ」「アーメン」と、何度も園長先生と練習したでしょう。聖体拝領も、神父様から御聖体をいただいて初めて、御聖体のお恵みが皆さんに届きます。

練習は、園長先生が導いてくれました。練習のほうは、神父様ではできないと思います。もし練習中に皆さんのお行儀が悪かったら、神父様の注意がきつ過ぎて本番で受けたくなるかも知れません。練習のためには園長先生が必要ですし、本番のためには神父様が必要ですね。

さて、試験をしましょう。お恵みの大きさに比べたら、今から尋ねることは小さな試験(動作)です。今日御聖体をいただきます。御聖体とは、何ですか?もう一つ。聖体拝領の前に、主の祈りを唱えますね。自分で唱えることができますか? (時間を与える)

これで十分準備をしてきたことが分かりました。神父様のお話で最後の仕上げをしましょう。神父様が今日朗読したのはヨハネ福音書2章の「神殿から商人を追い出す」物語でした。イエス様は神殿のいちばん広い場所で、牛や羊や鳩を売っている人と、両替の仕事をしている人を厳しく叱りました。

「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」(2・16)まるで、初聖体の練習のときに「聖堂の中でお行儀の悪いお友だちは初聖体の練習はできません。出て行きなさい」と叱られているようですね。イエス様はめずらしく厳しく叱ったのです。

なぜ、イエス様はあれほど厳しくしたのでしょうか。それは、父なる神様がおられる神殿をずっときれいにしておきたい、清く保ちたいと願う燃えるような熱意からでした。イエス様は大切な場所を、大切に守りたかったのです。

初聖体を受ける皆さん、これから皆さんの心はイエス様が来てくださるお家になります。大切なイエス様が来て、そこで皆さんをお恵みでいっぱいにしてくださいます。保育園では、使った物はきちんとお片付けをするでしょう。また皆さんのお家でも、誰かがやって来る時にはお片付けをするはずです。もしその人が大切な人なら、特別にきれいに掃除して待つはずです。

今日まで皆さんは心をきれいにして、いちばん大切なイエス様をお迎えする準備をしてきました。ですから今日、もちろん心はきれいです。今日はお片付けができていて、イエス様が心にやって来てもゴミ一つ無いでしょう。ですが、次の日曜日はどうでしょうか?

もっと先はどうですか?次の日曜日だけでなく、卒園して小学校に入学してからも、あなたの心はイエス様をお迎えできるきれいな心が続いているでしょうか?いつの間にか、自分だけの楽しみで心がいっぱいになって、イエス様が座る場所が無くなってしまわないでしょうか。そうならないように神父様がこれからも確かめたいと思っています。

田平教会の日曜日のミサは6時と9時です。皆さんがお家の人から「ほら教会に行くよ。準備しなさい」と言われた時、「今日は行かない。これからプリキュアを観るから」「これから仮面ライダーを観るから」と言ってお家の人の言いつけに背くなら、あなたの心には「誘惑する悪い者」が住み着いていて、イエス様をお迎えするのを邪魔していることになります。

毎日曜日、イエス様をお迎えするために、きれいな心を持ち続けてほしいです。心にいつもイエス様の場所を作っている人は、イエス様からたくさんお恵みと喜びをもらうことができます。

日曜日だけでなく、月曜日も火曜日も毎日、イエス様のための場所を作ってくれるなら、女の子のお友だちだったら将来園長先生になれるでしょう。男の子のお友だちだったら将来神父様になれるでしょう。そうなると初聖体を受ける人から、初聖体をさせてあげる人に変わるのです。

御聖体のお恵みは今日だけで終わりではありません。これからも、生きている間ずっと続きます。ほとんどのお友だちは、大きくなっても御聖体を受ける人で終わるでしょう。ただし一つだけ違う道もあります。それは御聖体を受ける人から、御聖体を受けさせる人に変わる道です。

神様にしかできないことですが、御聖体を受けさせる人が、男の子と女の子で現れてくれたらいいなと思います。御聖体を受ける人だけしかいなかったら、いつか御聖体を受けることはできなくなります。

使徒言行録の中で聖パウロがこう言っています。「主イエス御自身が『受けるよりは与える方が幸いである』と言われた言葉を思い出すようにと、わたしはいつも身をもって示してきました。」(使20・35)それでは、「初聖体の決意表明と信仰宣言」に移りましょう。

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‥次の説教は‥‥
四旬節第4主日(ヨハネ3:14-21)
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ちょっとひとやすみ
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▼初聖体を受ける子供達の中に、少し遅れて洗礼を受けた子がいたので、4人の初聖体者のうち2人は私が洗礼を授けた子だった。自分が洗礼を授けた子が次の段階に進む姿を見ていると、時の流れを感じる。
▼いつかどこかで、洗礼を授けた子が堅信を受けたり、結婚したりするのを見ることがあるのだろうか。結婚する場面があるとすれば、25年前とか、30年前に授けた子供だろう。時間の流れは速いものだ。

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今週の1枚
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第716回目。季節外れだがマゴチを釣った。2時間半で1回だけのアタリを捉えた
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† 神に感謝 †
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