こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

年間第16主日(マタイ13:24-43)イエスの業を微塵も疑わない

2023-07-22 | Weblog
当ブログをお読みくださり、ありがとうございます。

■■YouTubeチャンネル登録はこちら■■
https://www.youtube.com/channel/UCYRgrlA29PNjJmB0gngYQqA

↓↓聖週間の説教一覧はこちらから↓↓
ご覧ください。
http://ss104313.stars.ne.jp/

(参考)実際の声を確かめながら読みたい方はこちらをクリック
↓↓説教者の意図が、より自然に伝わます。↓↓
http://ss104313.stars.ne.jp/voice/230723.mp3
(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
‥‥‥†‥‥‥‥
こうじ神父
「今週の説教」
2023/7/23(No.1247)
‥‥‥†‥‥‥‥
年間第16主日(マタイ13:24-43)
イエスの業を微塵も疑わない
‥‥‥†‥‥‥‥

この説教は6年前の説教の焼き直しです。年間第16主日は先週の「種をまく人のたとえ」と結びつけて考えてよいと思います。イエスによってまかれた種は実を結ぶ。しかも、実を結ぶことに何の疑いもない。先週と合わせて、このように今週の朗読を読み解くことができます。

「毒麦のたとえ」「からし種とパン種」のたとえ、ここにも未来について微塵も疑いを持っていない雰囲気が伝わります。「『まず毒麦を集め、焼くために束にし、麦の方は集めて倉に入れなさい』と、刈り取る者に言いつけよう。」(13・30)良質な麦と毒麦の区別は果たしてつくのか。そういった疑いすら微塵も感じられません。

また「天の国はパン種に似ている。女がこれを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全体が膨れる。」(13・33)ここでも、天の国が豊かになり、発展することに何の疑いも持っていないのです。パン種がうまく生地にいきわたるのかなど、わたしたちが心配しそうなことが何も語られていないのです。

これはイエスが、神の国の成長・発展について微塵も疑いを持っていないことをよく表しています。まるで毒麦を抜き集め、良い麦を倉に納める様子をすでに確かめて来たかのようです。あるいは三サトンの粉が膨れる様子を確認済みであるかのようです。イエスにとって神の国の成長は、神が成長させてくださるのだから何の疑いもないこと、疑いをはさむ余地すらないことなのです。

もう一つ、マタイ福音書が読まれていた共同体の中では、イエスがメシア(救い主)であることについて微塵も疑いを持っていませんでした。マタイ福音書第11章には洗礼者ヨハネのように「来るべき方は、あなたでしょうか。それとも、ほかの方を待たなければなりませんか」とイエスがメシアであるのか心の揺れがある人たちも登場しますが、マタイ福音書が書き上げられた西暦80年ころにはイエスが死んで復活し、救いを成し遂げられたこと、イエスがメシアであることは疑いのない真実だったのです。

では、同じようにマタイ福音書の朗読を聞いた現代のわたしたちは、神の国の成長が疑う余地のないことであり、イエスが救い主であることもまた疑いようのない真実であると、表明できているでしょうか。苦労が多いのに結果が見えてこない。召命がみるみる減っているのに働き手を送ってもらえない。イエスさまがわたしを見ておられるのか、救ってくださるのか、疑問に感じるときがある。

周りの出来事を考え合わせれば、イエスのたとえもイエスのみわざも、今のわたしたちにとっては疑いをはさみたくなるかもしれません。ここに、「見えないものを見る信仰」が必要です。いつの時代にも、見えないものを見ることができるのは「少しもも疑いを持たない人たち」なのです。

マルコ福音書11章23節のイエスの言葉が思い出されます。「はっきり言っておく。だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。」

せっかくなので、わたしの体験も挙げておきましょう。長崎の滑石教会で助任司祭をさせてもらった時期がありました。当時お見舞いをしているおばあさんの中に、九十歳を過ぎた方がいて、常々こう言っていました。「神父さま、わたしは滑石教会が栄えますように、滑石教会が栄えますようにと、いつも祈っています。」

滑石教会には、このような人が何人もいました。お世話になっている教会が栄えることを微塵も疑わずに祈り続けてくれる人がいたのです。このような人に、神さまが応えてくれないはずがないと思います。このおばあちゃんは、生きている間に、滑石教会の繁栄を見ることができたのでしょうか。

おばあちゃんの祈りは一つの形で聞き入れられました。30年前、当時の信徒の規模に合っていない小さな聖堂しか持っていなかった滑石教会は、その数年後に500人以上入ることのできる立派な聖堂と司祭館、信徒会館を完成させました。あのおばあちゃんの祈りがあったので、あのおばあちゃんの祈りが滑石教会全体を動かしたので、立派な教会施設が完成したのだと思います。少しも疑わない祈りは、祈ったことを神が必ず完成させてくれるのです。

マタイ福音書時代の教会共同体は、イエスが示した神の国の姿を微塵も疑わない人々が証ししてくれました。わたしたちの時代も、わたしたちの教会に注がれる神のまなざしを微塵も疑わずに祈ることで、必ず実を結ぶのだと証ししたいと思います。イエスの働きを微塵も疑わない人々に、神のみわざは実を結びます。この真理はいつの時代にも変わりません。

‥‥‥†‥‥‥‥
‥次の説教は‥‥
年間第17主日(マタイ13:44-52)
‥‥‥†‥‥‥‥


‥‥‥†‥‥‥‥
ちょっとひとやすみ
‥‥‥†‥‥‥‥

▼広島カープが調子を上げてきた。オールスター前の前半戦ペナントレースは五連勝。最後の三連戦はこの時点で二位だったDeNAベイスターズ。三連勝して順位が変わり、広島カープが二位で後半戦に入る。
▼去年までは、当然のようにお休みをいただいてマツダスタジアムに応援に行っていたが、今年からは五島市の福江教会。野球観戦が実現するのか、見通せない。ほかにはしゃぐような趣味もないし、どうやって日々のテンションを保てば良いのか。
▼そんな時に、先発陣の柱となっている森下暢仁が、自身ホームランを打って試合を決定づけた日があった。すると球団は気前よく、「森下投手ホームラン記念Tシャツ」を作ってくれた。あっという間に売り切れるとは思ったが、いちおう申し込んだところ、何とか手に入って飾っている。しかし飾っているだけでは楽しくないので、今日は着て、応援したい。

‥‥‥†‥‥‥
今週の1枚
‥‥‥†‥‥‥
第854回目。森下暢仁ホームラン記念Tシャツ。3000円。似合う人になりたい。

http://ss104313.stars.ne.jp/230723.jpg
ホームページもご覧ください。
http://ss104313.stars.ne.jp/


† 神に感謝 †
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする