こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

年間第25主日(ルカ16:1-13)すぐに行動し、迎えてくれる場所を確保する

2013-09-22 | Weblog
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(音声ファイルは、MP3形式です。)
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こうじ神父
「今週の説教」
13/09/22(No.670)
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年間第25主日
(ルカ16:1-13)
すぐに行動し、迎えてくれる場所を確保する
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司祭団のソフトボール大会がいよいよ24日と近づいてきました。今年は長崎が会場です。今年も、どこかの地区に奉公に出されるかもしれないなぁと、覚悟はしているつもりですが、できれば奉公に出されず、自分の地区で暴れたいなぁというのが本音であります。

今年、上五島地区の堅信式が11月10日に入っています。浜串小教区からは、浜串教会の男子と福見教会の男子、合計2人が堅信の秘跡を受ける予定です。今年の受堅者にも筆記試験と口頭試験と2つの試験を課そうと思っています。

筆記試験は例年通りです。そう難しくはありません。口頭試験はわたしがこれまで課した試験の中ではもっとも難しいと思います。口頭試験の内容は1つ、ニケア・コンスタンチノープル信条を暗記して唱えることです。完全に暗誦できてなくても筆記試験を高得点でパスしたら堅信式は受けられますが、お楽しみの焼き肉はどうなるか分かりません。

さて、今週の福音朗読「不正な管理人のたとえ」は、わたしにとって興味深い箇所です。ルカ18章に出てくる「不正な裁判官のたとえ」と並んで、個人的に興味をそそられる箇所です。不正を働いていたとされる管理人が、その不正の源になっていた行為を通して、最後は主人にほめられる。実に面白いと思います。何より、「不正な人間」をイエスがたとえ話に登場させるところが痛快です。

物語で目に付くのは、不正な管理人が、主人から最後通告を受けた後に、素早い行動に出ている点です。会計の報告をし、管理の仕事を取り上げられるまで、わずかな時間しかありません。このわずかな時間にできることを、迷わず実行した結果、彼は主人にほめられたのでした。

よいことをしたわけではありません。あいかわらず狡猾な、抜け目のないやり方で事態を切り抜けようとしたのです。ただし「迎えてくれる」場所は確保します。素早い行動で、迎えてくれる場所を確保する。これが今週わたしたちの考えるべきテーマと言えるでしょう。

まずは素早い行動です。お一人お一人自分のことを考えてみて、自分は素早い行動を取れる人間でしょうか。動きが速いか遅いかではなく、しなければならないと思ったことを、日を置かずに取りかかるかどうかということです。

食事の後に歯を磨きます。定期的に歯を磨く人でしょうか。何日も歯を磨かないことがあるでしょうか。食事の後先に祈りを唱える人でしょうか。何か教会行事で食事が振る舞われた時だけ、久しぶりに食前食後の祈りをするのでしょうか。

もしも神から「あなたの日常の祈りについて聞いていることがあるが、どうなのか。今すぐ報告を出しなさい」と言われた時に、わたしはどんな報告をするのでしょうか。

どんなことにもすぐに行動する、という人は少ないかもしれません。多くの人は、すぐに行動する得意分野があり、なかなか行動に移さない分野もあるというのが当たっているかもしれません。

例えば5月10月にロザリオの信心があり、わたしはそれまでにロザリオのカードを作り、最終的には出席者の数をまとめて、何か励みになるようなものを準備して渡すという一連の流れがあります。こういう準備が楽しみだという司祭は、いつもすぐに行動するでしょう。ですがわたしは準備大好き人間ではないので、「あーしまった、カードを作ってない。どうしよう」となってしまうわけです。

もう1つの考えるべき点は、自分の取った行動が「迎えてくれる」場所を確保することにつながるか、という点です。今週の主日のミサは、亡くなられた歴代主任司祭の追悼も兼ねていますが、それぞれの主任司祭に関わる思い出があると思います。お一人お一人、自分が関わった主任司祭に今すぐにできることが何かあるかも知れません。

亡くなった歴代の主任司祭のためにすぐに行動すれば、それはそのまま天に宝を積み、ひいては天に迎えられることになるはずです。亡くなられた歴代主任司祭のためにすぐに行動する。これはきっと、わたしたちが天に迎えられる場所を作る近道です。

すぐにできることが、本当に自分たちが天に迎えられる場所を用意してもらうことに結びつくか、心配な方もいるかも知れません。世の中には慎重の上にも慎重な人もいます。ただわたし自身は、すぐにできることは迷わず実行したいと思います。

考えてみてください。迷っているうちに、できることはどんどん遠のいてしまいます。それに「これは天に場所を作る働きで、これは天に場所を作る働きではない」と、いったい誰が判定できるでしょうか。それは神のみが判断できる事柄のはずです。わたしはすぐに行動できる時に、ためらう必要は無いと思います。

「お前について聞いていることがあるが、どうなのか。会計の報告を出しなさい。」(16・2)それぞれの人生の決算報告を求められた時、わたしたちには一刻の猶予もありません。いつ決算を求められるかすら分かりません。

「そうだ、あの手があった」とか、「あの人がわたしを助けてくれる」そんな人がわたしと神との間にいるなら幸いです。思い当たらないなら、今のうちに、この世の富を使って、神と自分との間を取り持ってくれる人を見つけておきましょう。神は抜け目のないやり方にもほめることを知っておられるふところの深い方なのですから。

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‥次の説教は‥‥
年間第26主日
(ルカ16:19-31)
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ちょっとひとやすみ
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▼今年のプロ野球は、期待が破裂寸前まで膨らんでいる(笑)。わたしは広島カープのファンだが、ペナント終盤で3位に踏みとどまっている。4位の中日、5位のDeNAはまだ油断できないが、何とかこのままシーズンを終われそうな雰囲気である。
▼3位でシーズンを終了すれば、CS(クライマックスシリーズ)が待っている。この仕組みがセリーグに導入されてから1度もお世話になったことがなかったので、楽しみで楽しみで夢が膨らみ、破裂しそうである。
▼もとより、それ以前から22年間優勝とは縁がない。だが、である。今年は、「もしかしたら・・・もしかする?」と思わせる頑張りを見せてくれている。その1つ、首位の巨人に9月14・15・16日の3連戦で3タテを食らわせたのだ。あの巨人(どの巨人?)にである。
▼こんなに調子良いのが怖いくらいだ。いざCSに入った時に、これまでの広島カープだと「あー、期待させるだけさせておいて、やっぱりかぁ」となるわけだが、巨人に3タテの実績を残しているから、「逆転優勝?」みたいなことを期待してしまう。
▼広島がまだ強かった1980年代、わたしは大神学院の学生で、山本浩二・衣笠祥雄・北別府学・大野豊と豪華なメンバーが揃った時代だった。楽しかったなぁ。日本シリーズの中継を観ながら、学生みんなの冷たい視線を浴びつつ、一人広島を応援してたっけ。だって大神学院生と言ったら、ほとんどが巨人ファンだったから。
▼1984年以来日本一には無縁だし、1991年以来リーグ優勝さえ果たしていない。だから楽しませてもらえればそれだけでもオッケーなのだけれども、仮に、阪神を叩いて、巨人も負かしてリーグ優勝できたら、広島対楽天(と仮定して)の日本シリーズだ。これってかなりビミョーかも?

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今週の1枚
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第277回目。このTシャツを堂々と来て街を歩く日が来る!かも?

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