見上げる空、その色や雲の形、それぞれ毎日違っていて、わたしが住む町でも子どもたちが住む町でも見上げるとそこに空はあった。
そしてまさしく秋の空だった。
わたしからすれば、都会だと思う息子の住む街はどこか田舎の空に似ている気がした。見える視界の広さがそう感じさせるのかもしれない。空の下には高いビルやぎっしりした建物覆われているといった感じの娘の住む街とはまた違う印象を受けた。東京から少し離れただけでこんなにも空気感が違うのだと思った。それぞれの空の印象は違っても。
それでも見上げる上には空がある。
わたしとふたりを結ぶ空がある。
そしてふたりと誰かを結ぶ空がある。
見上げたその先に、いつもどこでも空があるということにホッとする。
この空がいつも通りにそこにあるということが、奇跡であり、当たり前ではないのだということを何かが起きたときに知る。それまではちっとも考えもしなかったのに。浅はかな自分。恵みの中にいることに少しも気づかずに生きている。この空があるから、わたしは息をして生きていける。わたしを守ってくれている空よ。
ふと見上げた先に在る空。どこに行っても視界の上にある空。青というたぐいまれなる美しい色のグラデーションをその変化を楽しませてくれる空に、わたしはいつも憧れる。
ときにはどんよりとした雲に覆われ、グレーという色のグラデーションだけがある空でも、やがてはその後ろにある青の世界が開けてくるのだ。決してグレーが一生続くわけはない。そう思えば、今目の前の空がグレーであっても、やがてあの青の世界がわたしの前に開けてくるその瞬間を待ちわびるという楽しみが生まれるのだ。
あぁ、空がそこにあること、どこに行っても見上げるそこに空があること、それがどんなにココロに安心感を与えてくれていることか……
ありがとう、空よ。
わたしに幾ばくかの力を与えてくれる空よ。
そしてまさしく秋の空だった。
わたしからすれば、都会だと思う息子の住む街はどこか田舎の空に似ている気がした。見える視界の広さがそう感じさせるのかもしれない。空の下には高いビルやぎっしりした建物覆われているといった感じの娘の住む街とはまた違う印象を受けた。東京から少し離れただけでこんなにも空気感が違うのだと思った。それぞれの空の印象は違っても。
それでも見上げる上には空がある。
わたしとふたりを結ぶ空がある。
そしてふたりと誰かを結ぶ空がある。
見上げたその先に、いつもどこでも空があるということにホッとする。
この空がいつも通りにそこにあるということが、奇跡であり、当たり前ではないのだということを何かが起きたときに知る。それまではちっとも考えもしなかったのに。浅はかな自分。恵みの中にいることに少しも気づかずに生きている。この空があるから、わたしは息をして生きていける。わたしを守ってくれている空よ。
ふと見上げた先に在る空。どこに行っても視界の上にある空。青というたぐいまれなる美しい色のグラデーションをその変化を楽しませてくれる空に、わたしはいつも憧れる。
ときにはどんよりとした雲に覆われ、グレーという色のグラデーションだけがある空でも、やがてはその後ろにある青の世界が開けてくるのだ。決してグレーが一生続くわけはない。そう思えば、今目の前の空がグレーであっても、やがてあの青の世界がわたしの前に開けてくるその瞬間を待ちわびるという楽しみが生まれるのだ。
あぁ、空がそこにあること、どこに行っても見上げるそこに空があること、それがどんなにココロに安心感を与えてくれていることか……
ありがとう、空よ。
わたしに幾ばくかの力を与えてくれる空よ。