河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

医学書院 変形性膝関節症の診かたと治療 第2版

2012-09-18 | 医学・医療
『変形性関節症の診かたと治療』は1994年10月に当時の岡山大学整形外科教授の井上 一先生がまとめて医学書院から出版された教科書である。
その頃私は岡山大学医学部に勤めており、当時の理学療法部の長島弘明先生と共にリハビリの項目を担当して執筆させて頂いた。

初版出版からかなりの年月が経ち、第2版を出すとのことで、私にも執筆依頼が来た。
今回はリハの項目は岡大リハ部の千田益生教授が取りまとめを行うことになっており、千田先生からお声がかかったものである。
私には入浴エクササイズを含むClosed Kinetic Chain Exerciseについての記述が求められた。

思えば、初版の頃にはClosed Kinetic Chain Exerciseを変形性膝関節症に利用しようというアイデアは私だけでなく、どこにもなかった。
それどころか私自身、Closed Kinetic Chain Exerciseという言葉すら知らなかった。

私が入浴エクササイズを思いついたのはアメリカ留学をきっかけにして帰国した1995年頃だったと思う。

さらに、きちんとした論文で発表したのは1998年である。

Closed Kinetic Chain Exerciseの臨床応用
    変形性膝関節症における入浴エクササイズ
    河村顕治(単著)
    臨床リハ:Journal of Clinical Rehabilitation Vol.7 No.5 544-547、1998.5

本日、医学書院より、刷り上がった変形性膝関節症の診かたと治療 第2版が送られてきた。

この中には入浴エクササイズが図解付きできちんと掲載されている。

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