ーしあわせはどこにあるーHECTOR AND THE SEARCH FOR HAPPINESS
2014年 イギリス/ドイツ/カナダ/南アフリカ 119分
監督=ピーター・チェルソム キャスト=サイモン・ペッグ (ヘクター) トニ・コレット (アグネス) ロザムンド・パイク (クララ) ステラン・スカルスガルド (エドワード) ジァン・レノ(ディエゴ) クリストファー・プラマー(コアマン教授)
【解説】
フランス人精神科医フランソワ・ルロールによるベストセラーを、『マイ・フレンド・メモリー』などのピーター・チェルソム監督が映画化。充実した日々を送っていながら、自身の人生に幸せを見いだせなくなってしまった精神科医が、幸せのヒントを求めて世界各地へ旅に出るさまを描く。『ミッション:インポッシブル』シリーズや『宇宙人ポール』などのサイモン・ペッグ。共演に『ゴーン・ガール』などのロザムンド・パイク、オスカー俳優クリストファー・プラマーら豪華キャストがそろう。
【あらすじ】
美貌の恋人クララ(ロザムンド・パイク)と一緒にロンドンで満ち足りた日々を過ごす精神科医のヘクター(サイモン・ペッグ)は、自分を不幸だと思い込む患者たちの話を聞き続けるうちに、自身が幸せを感じられなくなってしまう。充実しているはずなのに自分の人生がつまらなく思えてきた彼は、幸せのヒントを求めて中国、チベット、アフリカなどを巡る旅に出るが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
原作はフランス人精神科医のフランソワ・ルロールによるベストセラーだそうです。
舞台をロンドンに移しての作品。
順調な仕事、美貌の恋人、クララ(ロザムンド・パイク)との平穏な日々、何不足もない毎日に見える精神科医のヘクター(サイモン・ペッグ)。
でも、本人は充足感がない。
幸せが何かわからなくなっている。
そこで、幸せ探しの旅に出た。
まず、中国、チベットを回って、大学時代の友人がいる南アフリカへ。
友人は苦しんでいるアフリカの人たちを支える医師をしていた。
そして、学生時代に恋していた女性に会いにアメリカへ。
思い出の地で再会したアグネス(トニ・コレット)は、二人の子供を連れ、お腹には第3子を妊娠していた。
メーテルリンクの「青い鳥」でも描かれるように、しあわせは自分の身近なところにあるという結論は、みんなわかっていると思うのね。
ヘクターの旅は、それを確認するための自分探しの旅なのかもしれないと思いました。
いい歳をしても、自分がわからなくなるのよね。
でも、思い立って世界旅行に出かけられるヘクターはそれだけで幸せ者です。
子供から大人になり切れてない自分を自覚したり、人の情けに触れたり、恋人の大切さを身にしみて感じたり、ヘクターにはかけがえのない、一世一代の旅となったようです。
サイモン・ペッグの良さが100パーセント表現されている作品。
面白かったです。