マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

リリーのすべて

2016-03-30 10:10:38 | 映画ー劇場鑑賞

ーリリーのすべてーTHE DANISH GIRL

2015年 120分 イギリス/ドイツ/アメリカ

監督=トム・フーバー キャスト=エディ・レッドメイン (リリー・エルベ(アイナー・ヴェイナー)) アリシア・ヴィカンダー (ゲルダ・ヴェイナー) ベン・ウィショー (ヘンリク) セバスチャン・コッホ (ヴァルネクロス)

 

 

【解説】

世界初の性別適合手術を受けたデンマーク人画家リリー・エルベと、その妻ゲルダとの愛を描いた伝記ドラマ。メガホンを取るのは、第83回アカデミー賞の4部門で受賞した『英国王のスピーチ』などのトム・フーパー。性別違和に苦悩する主人公には『博士と彼女のセオリー』でオスカー俳優となったエディ・レッドメイン、一番の理解者として夫を支え続けた妻を『コードネーム U.N.C.L.E.』などのアリシア・ヴィキャンデルが演じる。共演にはベン・ウィショー、マティアス・スーナールツらがそろう。

 

【あらすじ】

1926年デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、同じく画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)に女性モデルの代役を依頼される。その際に、自身の内面にある女性の存在を感じ取る。それ以来リリーという女性として生活していく比率が増していくアイナーは、心と体の不一致に悩むことに。当初はそんな夫の様子に困惑するゲルダだったが、次第に理解を深め……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

世界初の性別適合手術を受けた人の衝撃的な作品ですが、私はこの作品は夫婦愛の映画だなあと思いました。

妻ゲルだ役を演じたアリシア・ヴィキャンデルが今年の助演女優賞を受賞しましたが、それほどまでに素晴らしい女性でした。

彼女が主人公と言ってもいい作品でした。

 

1900年代前半、性同一障害などという言葉もない時代、夫婦とも画家という家庭に現れた夫の障害。

夫の中に、リリー・エルベと名付けられた別の人格が現れて、その存在がどんどん夫の人格を乗っ取っていきます。

妻の苦悩と、愛する夫を助けたいという気持を、アリシアはすごくよく表現して涙が出ました。

 

今も、そういう障害を持つ人たちに優しい世の中とはとても言えない状態ですが、当時は精神病とされ世間から疎外され、自分自身も困惑し、不安の中で過ごしていた人が大勢いたことでしょう。

 

私にも理解し難いことですが、ゲルダのひたむきな愛情によって、リリーは幸せな生涯を閉じることができたと思いました。

 

エディ・レッドメインが、昨年のキング博士に引き続きのアカデミー賞のノミネートで、素晴らしい演技でしたが、それもアリシアあっての存在感ということで、文句なしの助演女優賞だったと納得しました。

 

いい作品でした。

 

しあわせはどこにある

2016-03-30 10:03:48 | 映画ーDVD

ーしあわせはどこにあるーHECTOR AND THE SEARCH FOR HAPPINESS

2014年 イギリス/ドイツ/カナダ/南アフリカ 119

 

監督=ピーター・チェルソム キャスト=サイモン・ペッグ (ヘクター) トニ・コレット (アグネス) ロザムンド・パイク (クララ) ステラン・スカルスガルド (エドワード) ジァン・レノ(ディエゴ) クリストファー・プラマー(コアマン教授)

 

【解説】

フランス人精神科医フランソワ・ルロールによるベストセラーを、『マイ・フレンド・メモリー』などのピーター・チェルソム監督が映画化。充実した日々を送っていながら、自身の人生に幸せを見いだせなくなってしまった精神科医が、幸せのヒントを求めて世界各地へ旅に出るさまを描く。『ミッション:インポッシブル』シリーズや『宇宙人ポール』などのサイモン・ペッグ。共演に『ゴーン・ガール』などのロザムンド・パイク、オスカー俳優クリストファー・プラマーら豪華キャストがそろう。

 

【あらすじ】

美貌の恋人クララ(ロザムンド・パイク)と一緒にロンドンで満ち足りた日々を過ごす精神科医のヘクター(サイモン・ペッグ)は、自分を不幸だと思い込む患者たちの話を聞き続けるうちに、自身が幸せを感じられなくなってしまう。充実しているはずなのに自分の人生がつまらなく思えてきた彼は、幸せのヒントを求めて中国、チベット、アフリカなどを巡る旅に出るが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

原作はフランス人精神科医のフランソワ・ルロールによるベストセラーだそうです。

舞台をロンドンに移しての作品。

 

順調な仕事、美貌の恋人、クララ(ロザムンド・パイク)との平穏な日々、何不足もない毎日に見える精神科医のヘクター(サイモン・ペッグ)。

でも、本人は充足感がない。

幸せが何かわからなくなっている。

 

そこで、幸せ探しの旅に出た。

まず、中国、チベットを回って、大学時代の友人がいる南アフリカへ。

友人は苦しんでいるアフリカの人たちを支える医師をしていた。

 

そして、学生時代に恋していた女性に会いにアメリカへ。

思い出の地で再会したアグネス(トニ・コレット)は、二人の子供を連れ、お腹には第3子を妊娠していた。

 

メーテルリンクの「青い鳥」でも描かれるように、しあわせは自分の身近なところにあるという結論は、みんなわかっていると思うのね。

ヘクターの旅は、それを確認するための自分探しの旅なのかもしれないと思いました。

いい歳をしても、自分がわからなくなるのよね。

でも、思い立って世界旅行に出かけられるヘクターはそれだけで幸せ者です。

 

子供から大人になり切れてない自分を自覚したり、人の情けに触れたり、恋人の大切さを身にしみて感じたり、ヘクターにはかけがえのない、一世一代の旅となったようです。

 

サイモン・ペッグの良さが100パーセント表現されている作品。

面白かったです。

 


アントマン

2016-03-30 10:00:03 | 映画ーDVD

ーアントマンーANT-MAN

2015年 アメリカ 117

 

監督=ペイトン・リード キャスト=ポール・ラッド (スコット・ラング) マイケル・ダグラス (ハンク・ピム)エヴァンジェリン・リリー (ホープ・ヴァン・ダイン) コリー・ストール (ダレン・クロス)

 

【解説】

マーベルコミックスの人気キャラクターを主人公にしたアクション。体長1.5センチになれる特殊スーツを着用した男が、正義の味方アントマンとなって悪に挑む。メガホンを取るのは、『チアーズ!』などのペイトン・リード。『ウォールフラワー』などのポール・ラッド、名優マイケル・ダグラス、『ホビット』シリーズなどのエヴァンジェリン・リリーらが出演している。小さな体を生かしながら、強大な悪を倒していくアントマンの姿は痛快。

 

【あらすじ】

仕事や人間関係がうまくいかず、頑張ろうとすればするほど空回りしてしまうスコット・ラング(ポール・ラッド)。別れた妻が引き取った娘の養育費も用意することができず、人生の崖っぷちに立たされた彼のもとにある仕事が舞い込んでくる。それは肉体をわずか1.5センチに縮小できる特殊なスーツをまとい、正義の味方アントマンになるというものだった。スーツを着用した彼は、ヒーローとして活躍するために過酷なトレーニングを重ねていくが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ちょっと侮っていましたアントマン、こんな面白い作品とは。

マーベルの12作目らしいですが、まだこんな新鮮なキャラクターがいたのですね。

 

スコット・ラング(ポール・ラッド)は5年も刑務所に入っていた窃盗犯。

なにをやってもうまくいかない男だが、娘を愛する気持は人一倍です。

 

今回こそは泥棒家業から足を洗おうと思っていたのに、大金持ちの家の金庫を開けるハメに。

でも、その家の金庫にあったものは不気味なスーツだった。

 

このスーツを着るとアリのようなサイズまで縮んでしまった。

そして課せられた使命とは…。

 

アントマンになる人が落ちこぼれというのがなんとも人間味があって面白い。

「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」にも参戦するらしい。

マーベルの映画、ますます楽しみですね。