ーマリーゴール・ドホテル 幸せへの第二章ーTHE SECOND BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL
2015年 イギリス/アメリカ 123分
監督=ジョン・マッデン キャスト=ジュディ・デンチ (イヴリン・グリーンスレイド)マギー・スミス (ミュリエル・ドネリー)ビル・ナイ (ダグラス・エインズリー)デヴ・パテル (ソニー・カプー) デヴィッド・ストラザーン(タイ・バーリー) リチャード・ギア(ガイ・チェンバース)
【解説】
人気作家デボラ・モガーの小説を実写化した、2011年製作のヒューマンドラマ『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の続編。インドのおんぼろホテルで悠々自適の生活を送るイギリス人シニアたちが、若き支配人の結婚と謎めいた宿泊客の登場に翻弄(ほんろう)されていく。監督にジョン・マッデン、キャストにジュディ・デンチ、マギー・スミス、ビル・ナイと前作のメンバーが結集。そこにリチャード・ギアが新たに加わり、物語を盛り上げる。ユーモアとヒューマニズムに満ちた内容はもちろん、インドの風光明媚(めいび)な風景を捉えた映像も見もの。
【あらすじ】
インドにあるマリーゴールド・ホテル。そこで宿泊を続けているイヴリン(ジュディ・デンチ)、ミュリエル(マギー・スミス)、ダグラス(ビル・ナイ)ら、イギリス人シニアたち。イヴリンは好意を寄せ合っているダグラスと関係を進められず、副支配人となったミュリエルはある隠し事をしながら業務をこなすなど、それぞれがさまざまな思いや事情を抱えていた。支配人ソニー(デヴ・パテル)の結婚とホテル拡大の決定に色めき立つ中、一人の怪しげな男(リチャード・ギア)が宿泊客としてやって来る。(シネマトゥデイ)
【感想】
「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」の続編です。
前回の登場人物たちもとても元気でしたよ。
マリーゴールド・ホテルで帳簿を見るようになったミュリエル(マギー・スミス)とホテルのオーナーのソニー(デヴ・パテル)は、ホテル拡張のために資金を融資をしてもらうべくニューヨークへやってくる。
銀行の偉い人(デヴィッド・ストラザーン)に会おうとも、イギリス女性としてのプライドを忘れないミュリエル。
その堂々とした振る舞いに銀行家も一目置いたようですが、返事はすぐにはもらえず、二人はインドのジャイプールに戻ってきました。
ミュリエル
イブリン(ジュディ・デンチ)は新しい仕事を嬉々としてこなし、充実した毎日を送っていました。
妻に去られたダグラス(ビル・ナイ)も、観光客相手にガイドをしていました。
イブリンとダグラス
他の人たちも楽しい生活を送っています。
ソニーは1週間後に結婚式を控えているのに、ホテルの拡張という夢の方にのめり込みがちで、恋人との関係がぎくしゃくしています。
ホテルの実情を見るために、銀行が覆面調査員を送り込んでくる!
ソニーは宿泊客の一人の怪しげな男ガイ(リチャード・ギア)を調査員と決め込んで、同じときに宿泊に来た女性を冷たくあしらうが…。
ガイとソニーのお母さん
☆ネタバレ
イブリンとダグラスは引かれあっているけど、ダグラスがまだ離婚に踏み切らないこともあって、一歩が踏み出せないでいました。
そこにダグラスの妻と娘がやってくるのですが、二人の関係は果たして…。
こういう二人の繊細な様子を見ていると、恋愛に年は関係ないなあ、それどころか年を取っているせいでより純粋に考えてしまうというところが、とてもひしひしと伝わって来て痛々しいくらいでした。
対照的に奔放にやっている老人たちもいて、それも楽しかったです。
ミュリエルは相変わらずヘンコツだけど、心がとても温かい人なので、付き合えば付き合うほど素敵。
ジュディ・デンチとマギー・スミスの81歳女優対決ですが、見応えがありますよ。
この緊張感、たまりませんでした。
ソニーの態度にずいぶんいらいらさせられますが、最後はインド式の結婚式が素晴らしいです。
ソニーの結婚式
私は前作よりよかったと思いました。
とても盛りだくさん。
すごく楽しかったですよ。
お薦めです。