マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

雪の轍

2016-03-15 10:26:27 | 映画ーDVD

ー雪の轍ーKIS UYKUSU/WINTER SLEEP

2014年 トルコ/フランス/ドイツ 196

 

監督=ヌリ・ビルゲ・ジェイラン キャスト=ハルク・ビルギナー (アイドゥン) メリッサ・スーゼン (ニハル)デメット・アクバッグ (ネジラ)ネジャト・イスレーシュ
(イスマイル)

 

【解説】

67回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した、現代トルコ映画界をけん引するヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督による人間ドラマ。世界遺産カッパドキアを舞台に、ホテルのオーナーで元舞台俳優の主人公と美しい若妻との生活、出戻りの妹との愛憎、家賃を滞納する聖職者一家とのいざこざを描く。『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』などのハルク・ビルギナーらが出演。雪に閉ざされたホテルの中で、次第に明らかになっていく登場人物たちの感情が観る者を作品の世界に引き込む。

 

【あらすじ】

世界遺産カッパドキアの「オセロ」というホテルのオーナーである元舞台役者のアイドゥン(ハルク・ビルギナー)は、若くてきれいな妻と、離婚して出戻ってきた妹と生活していた。思い通りに暮らす毎日を送っていたものの、冬が訪れ雪に覆い尽くされたホテルの中でそれぞれの内面があらわになっていき、互いに感情をぶつけ始める。さらに、アイドゥンへの家賃を払おうとしない聖職者一家との関係が悩みの種で……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

2008年にトルコ旅行(カッパドキア編)をしました。

 

この映画の主人公アイドゥン(ハルク・ビルギナー)は、親から引き継いだカッパドキアのホテル経営者です。

元々は俳優で、今は引退し、地方紙のコラムを書いたり、ライフワークであるトルコ演劇史の執筆を前に資料集めをしているところ。

若い慈善活動家の妻ニハルと、離婚して帰って来た妹ネジラと暮しています。

 

3時間以上の長い映画ですが、ほとんど彼のホテルが舞台の会話劇。

カッパドキアにも冬が来て、最後の客である日本人が出て行きました。

ホテルもオフシーズン、雪も降るのですね。

 

アイドゥンの書斎に退屈した妹が訪ねてきます。

アイドゥンは自分ではリベラルなインテリ人間と思っていますが、借家人との間にトラブルを抱え、そのトラブルは弁護士や使用人に押し付けて自ら解決の努力はしません。

妹は辛辣にアイドゥンの現実逃避を批判します。

 

妻はホテルのリビングで慈善事業の資金集めパーティを開いて、アイドゥンからみたらいかがわしい人物と親しくしています。

この話で、二人は離婚の危機まで言及することに。

妹や妻とも言い争いはしたくないのに、不協和音。

 

私の若い頃の議論好きな感じの内容ですが、明るい解決策どころか、人間関係が危うくなり追いつめられる感じです。

 

とうとうアイドゥンは家を出て旅に出ますが、やはり妻の待つ我が家が一番というラストでした。

でも、この先、うまくいくのでしょうか?

 

人生理屈通りには送れない。

自分の価値観にしがみついていてはなおさら。

 

老境に入って、考えさせられるテーマじゃないかな?

 


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