マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

大統領の料理人

2014-04-27 17:16:01 | 映画ーDVD

ー大統領の料理人ーLES SAVEURS DU PALAIS/HAUTE CUISINE

2012年 フランス 95

クリスチャン・ヴァンサン監督 カトリーヌ・フロ ジャン・ドルメッソン イポリット・ジラルド アルチュール・デュポン ジャン=マルク・ルロ アルリ・ホベール ブリス・フルニエ エルヴェ・ピエール レシュ・レボヴィッチ トマ・シャブロル

 

【解説】

『恋愛小説ができるまで』のクリスチャン・ヴァンサンが監督と脚本を務め、フランス大統領官邸史上唯一の女性料理人の実話を基につづる感動作。フランソワ・ミッテラン大統領のプライベートシェフとして腕を振るった主人公の奮闘を描く。『地上5センチの恋心』などで知られるセザール賞の常連カトリーヌ・フロが、ポジティブなヒロインを熱演。一皿一皿を丁寧かつ心を込めて作る料理人が生み出す小さな奇跡や絆が心を打つ。

 

【あらすじ】

ある日、フランスの田舎でこじんまりとしたレストランを経営するオルタンス(カトリーヌ・フロ)のもとにフランス政府の公用車がやって来る。彼女はパリ中心部にあるエリゼ宮殿と呼ばれる大統領官邸へと招かれ、フランソワ・ミッテラン大統領のプライベートシェフに任命されたのだ。だが、これまで女性料理人がいなかった男社会の厨房ではオルタンスはよそ者でしかなく……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

思っていたより、いい作品だった。

フランス映画のアカデミー賞とも言えるセザール賞常連と言われるカトリーヌ・フロ、うまいなあ。

ミッテラン大統領の料理人として、史上初めて女性が登用されたという実話がベースになっているそうです。

 

オルタンス(カトリーヌ・フロ)の現在の職場、南極の基地の厨房と、過去の職場、エリゼ宮の大統領専用のキッチンで、彼女が働く様子が並行して描かれる。

 

大統領専属シェフとしてのオルタンス。

エリゼ宮で働く人のための大きな厨房があって、そこではたくさんの人が働いています。

オルタンスに任されたのは、その厨房ではなく、大統領のプライベートな昼食。

注文はその日の朝に出され、すぐにメニューを決めて許可をもらって、限られた時間で仕上げるというもの。

チームは、助手が一人と給仕長とオルタンスだけ。

 

大統領の好みも何もわからない中での仕事始めだった。

それでも丁寧に作るオルタンスの料理は大統領に気に入られ、信頼を得る。

しだいにオルタンスは食材にもこだわり、最高の食事を作っていく。

大統領との信頼関係もでき、友情にも似た感情が二人を繋ぐまでになっていた。

しかし、それが主厨房や主シェフとの軋轢を生み、オルタンスの立場を危ういものにする。

さらに、軽費節減、大統領の健康管理ということで、やれることも少なくなり、とうとうエリゼ宮を去らざるを得なくなった。

 

そして、次にやって来たのが最果ての地、南極基地というわけ。

ここでは、男たちの職場の中の尊敬されるシェフとして、離任のその日まで君臨した。

お別れパーティはサプライズで行われ、気丈なオルタンスの目にも涙が…。

 

最後にオルタンスが、オーストラリア人のジャーナリストにその野心を打ち明けた。

「この職場は、男性料理人募集だった。でも、私はこの職場を勝ち取った。給料がよかったから。ここで得た収入を元手にニュージーランドでトリュフの栽培をするつもり。いい場所を見つけてあるの」と。

この心意気、挫折しても次へのバージョンアップのために、モチベーションを保って仕事に全身全霊を注ぐ。

この姿勢が、彼女のスタンスなんだと、感心しました。

 

二つの職場を並行して描く構成には、最初戸惑いもあったけど、どこにいても変わらないオルタンスの料理に対する真摯な姿がよく表現されていたと思いました。

オルタンスが手順をつぶやきながら料理を仕上げていくところ、とてもよかったです。

フランス料理が芸術的なわけもよくわかりました。

 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あ~これ! (ミーママ)
2014-04-28 10:06:36
見たかったのよ~~
もうDVDになってるんだ。

カトリーヌ・フロっていいよね~
チャーミングな笑顔も素敵。
返信する
ミーママへ (マダムよう)
2014-04-28 10:09:56
ぜひ見て~!!

エリゼ宮内部も見られるし、オルタンスの作るフランス料理も素敵です。
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