マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ヒーロー/靴をなくした天使

2008-07-22 12:19:03 | 映画ーDVD
ーヒーロー/靴をなくした天使ーHERO/ACCIDENTAL HERO
1992年 アメリカ 
スティーヴン・フリアーズ監督 ダスティン・ホフマン、ジーナ・デイヴィス、アンディ・ガルシア、ジョーン・キューザック、ケヴィン・J・オコナー、スティーヴン・トボロウスキー、スージー・キューザック

【解説】
D・ホフマン主演による、ほろ苦いユーモアと恋の物語。ある日、飛行機事故にあい、倒れた座席に挟まれ身動きがとれなくなった敏腕TVリポーター、ゲイル。その燃える機内から彼女と乗客達を助け出したある男がいた。しかしその男は、泥だらけの顔のまま名も告げずに立ち去ってしまう……。(allcinema ONLINE)

【感想】
ダスティ・ホフマンとアンディ・ガルシアの共演。

人命を救った真のヒーローは、留置場に入っていたという皮肉なお話。

有事のヒーローと言われるように、バーニー(ダステイン・ホフマン)はそういう人かもしれない。
平時には、なんの役にも立たない人間だけど、何かあったら俄然その能力を発揮する人。

バーニーは、偶然出くわした飛行機事故で、救助隊もできない活躍で人命を救った。

でも、人に誉められたいという欲も、発想もない人間。
一張羅の靴をなくしたことをののしりながら、その場を立ち去った。

ジョン・バーハー(アンディ・ガルシア)は、本来英雄であるべき人間だが、人生の不運が重なり、社会のどん底にいる男。

運命のイタズラか、バーニーから汚れた片方だけの靴を渡されたことで、ジョンは嘘をつき、このことで運命が大きく変わっていく。
このときのジョンは、ヒーローになることが目的ではなく、あまりの貧しさから、報奨金が欲しかっただけなのですが。

マスコミの報道は、検証を怠り、真実をねじ曲げ、どんどん加熱していく。

その先頭を走るのがゲイル(ジーナ・デイヴィス)。
ジャーナリズムにのめり込む女。

私たちの目に見えている報道の限界を見るような映画でした。
美談の裏、時代のヒーローの正体。

そして、蓋をされて闇の中に置かれた真実。

この映画の場合、当事者たちはわかっているんだからいいし、こういう大人の解決もあっていいと思いました。

真実を明らかにするばかりが、人生じゃない。

なかなか皮肉のこもった結末でした。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いい映画ですよね・・・ (NAKAちゃん)
2008-07-28 23:10:02
しばしご無沙汰してしまいました?!
この映画大好きです。
ず~っと気になっていて私も最近見たのですが 予想を裏切らない映画。
ダスティンホフマンにぴったりだと・・・
ジョン役のガルシアも良かったし。
この映画の「靴を無くした天使」という日本題?は 良いですね。
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NAKAちゃんへ (マダムよう)
2008-07-29 09:23:52
ご無沙汰でした!?

この映画お薦めしてくださってありがとう。
面白かったです。
キャストもばっちりでした。
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