プノンペンの風景 14 町のガレージ 

プノンペンの風景 14 町のガレージ   金森正臣(2006.7.10.)

写真:裏町で見かけたガレージ。裏町と言っても決して町の外れではなく、中央に近いところ。まだ裏通りには未舗装のところもある。ガレージも最近は結構綺麗になっているところもあるが、コンクリートも打ってなく、ダストの上で修理をしているところもある。建物は雨風をしのぐ(当然スコールの時は降り込むが)簡単なトタン屋根と囲いだけ。エンジンを持ち上げるためには、道路に木を組んでチエンブロックで吊り上げる。

 いとも簡単なガレージで何でも修理する。あまり自動車に載ったことのない人たちが、修理しているから不安になるが、結構動くようになるから、経験はたいしたもの。多分エンジンの原理も車の原理もほとんど勉強したことは無いと思われるが、結構経験で直してしまう。彼らのカンは素晴らしい。

 アフリカでも同じような状態のガレージが多い。修理箇所が燃料関係であったりすると、パイプに砂などが入らないかハラハラする。数時間も何となくそばに居て、部品を外されたりしないように見張っていなくてはならない。でもカンボジアではそんな心配が無いだけまし。預けておけば修理してくれる。

 学生時代に同級生と農場で車のエンジンを分解して、修理をしたことがある。同じように木の支柱を組み立ててチエンブロックで、エンジンを吊り上げた。3日ほどかかって修理して、エンジンをかけたら調子よくスタートした。でも動かしたら、たった1本のレールを越える馬力が無くてエンストを起こしたので、自信をなくした覚えがある。
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