果物 13 Custard apple (Chambodia)釈迦頭 2

果物 13 Custard apple (Chambodia)釈迦頭 2  金森正臣(2006.7.9.)

写真:市場では、この様にうず高く積み上げて売っている。隣のスイカは許せるにしても、タケノコと一緒に売られているのは、理解に苦しむ。まあローカル市場だからいいのか。カンボジアは、アフリカよりは売っている商品に統一性が認められるが、何屋さんなのか、見事に外される組み合わせもある。でもこれは、青果でくくればくくれる?もっとも、この売り手さんは、市場の常連ではあるが、正規のブースを持っていない、隠れ市場商人の様な気がする。監視人が少なく、商売を休む人が多い土日に出現する。
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果物 13 Custard apple (Chambodia)釈迦頭

果物 13 Custard apple (Chambodia)釈迦頭  金森正臣(2006.7.9.)

写真:カスタードアップルと呼ばれている、釈迦頭。種子の先端が一つずつ独立して、お釈迦様の頭の渦巻きの様に見えるところからこの名がある。手前の黒いのは種子。この周囲に甘い白い部分が付いており、その部分が食べられる。中央は果実を割ったところ。熟れて来ると崩れるようになる。奥の果実の表面が黒ずんでいるのは、やや古いから。本来は白色に粉を拭いている。

 カスタードアップルは、バンレイシ科の植物で、色々な品種が食用になっている。最近では、交雑種も作られている。カンボジアで栽培されているのは、あまり改良されていない品種。よく庭先で見かける。オガタマの様な花をつけ、1月ぐらいで熟す。学名は、Anona squamosa L.

 スーパーマーケットで売られているものは、1kg が約5000リエル(1ドル:4000リエル)。写真の3個で、約1kgあった。市場では3個で1ドルぐらい。かなり甘い果物で、ほとんど酸味が無いので、1つ食べると、もう結構と言う状態になる。しかし疲れているときには美味い。外側の外皮の部分は、角質細胞が多いのでザラザラして食べられない。種子の周囲の柔らかい部分だけが食べられる。

 私が、最初にこの果物に対面したのは、1980年頃、エジプトに行くための機内であった。マニラ空港から、メッカに礼拝に行くイスラムのおばさんたちの集団が乗り込んできて、周囲に座った。飛び立つ直前に、飛行機のエンジントラブルで修理のためにエプロンに引き返し、数時間を機内で過ごした。配られた飴の紙で、ツルを折って遊んでいたら、隣のおばさんが興味を持ったので、プレゼントした。お返しに、出てきたのがこの釈迦頭で、その濃厚な甘さに驚いた覚えがある。他人の褌で相撲を取ったような気分であるし、エビでタイを釣ったような思いもしたが、とにかく美味かった。なんだかワラシベ長者の様な気分でもあったことも覚えている。

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