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★科学技術ニュース★NICTなど、プライバシー保護深層学習技術で不正送金の検知精度向上に向けた実証実験を開始

2019-02-11 09:13:42 |    人工知能(AI)

 情報通信研究機構(NICT)セキュリティ基盤研究室は、複数の組織内で学習した結果を暗号化して中央サーバに集め、中央サーバで暗号化したまま学習結果を更新できるプライバシー保護深層学習技術「DeepProtect」を開発した。同技術により、各組織が所有するデータを外部に開示することなく、複数組織が連携することで多くのデータを基にした学習が可能となる。

 NICTは、神戸大学、エルテスと共に、JST CREST「人工知能」研究領域にて、データの利活用とプライバシー保護を両立できるプライバシー保護データ解析技術の研究開発及び実用性検証に取り組み、千葉銀行等の協力の下、金融業界で課題となっている不正送金(振り込め詐欺等)の検知実験を行ってきた。

 同研究開発では、①NICTの持つ暗号・プライバシー保護技術と ②神戸大学の持つ機械学習に関する知見を活かし、プライバシー保護データ解析技術の開発を行い、③エルテスの持つリスク検知に特化したビッグデータ解析ビジネスの経験を活かし、社会実装に向けた取り組みを行っている。

 同研究開発の中で、NICTは各組織内で学習した結果を暗号化して中央サーバに集め、中央サーバで暗号化したままこれらの学習結果を更新できるプライバシー保護深層学習技術「DeepProtect」を開発した。

 同技術により、各組織が持つデータを外部に開示することなく、複数組織が連携することで多くのデータを基にした学習が可能となる。

 NICT、神戸大学、エルテスは、このようなプライバシー保護データ解析技術の実用性検証を行うため、千葉銀行等の協力の下、金融業界で課題となっている不正送金(振り込め詐欺等)の検知実験を行っている。

 このたび、不正送金の自動検知精度の更なる向上に向け、より多くの金融機関と連携した実証実験を開始するため、同実証実験に参加金融機関を募集中。


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