“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「2080年への未来地図」(川口伸明著/技術評論社)

2024-08-08 09:34:51 |    科学技術全般



<新刊情報>



書名:2080年への未来地図

著者:川口伸明 

発行:技術評論社

 「もしも紫式部がChatGPTを使ったら?」「AIは人間の心を理解している?」「考えたことが形になるモノづくりとは?」「人生の時間を伸ばすのではなく,生き方や世界観を増やしたら?」「戦争してる暇がないほどおもしろい世界をつくるには?」「死んだ後でも自分の活動が続く世界とは?」人類の生き方が必然的に変わる2080年に向けて、「今」なにを考えるべきか。全世界193ヵ国・7億件以上のイノベーションデータをもとに、AIと超知能、実空間マルチバース、医食農のウェルビーイング、経済デカップリングとネイチャーポジティブ、経済安全保障と地政学リスク、自己家畜化と戦争の関係、心・脳・時間の関係など、幅広いトピックを網羅。今から生きたい未来をデザインしていくための手がかりを俯瞰する。各章にはゼミやワークショップで活用できる演習問題付き。特別付録には,確からしい未来を予測する手法の一端も紹介。明るい未来へのガイドとして話題を呼んだ「2060 未来創造の白地図」著者の最新作。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「これで安心! 個人情報保護・マイナンバー<第3版>」(影島広泰著/日本経済新聞出版)

2024-08-08 09:34:22 |    情報工学



<新刊情報>



書名:これで安心! 個人情報保護・マイナンバー<第3版>

著者:影島広泰

発行:日本経済新聞出版

 最新改正(2022年4月1日、2023年4月1日施行の「個人情報保護法」、2024年4月1日施行の「法律施行規則」改正に対応)に完全対応。オールカラーで重要点がコンパクトにわかる。確認テストや図版はダウンロード可能。社内研修にも最適。著者は、日本経済新聞「企業が選ぶ弁護士ランキング」(2019年)データ関連部門で第1位に選出された第一人者。【同書の特色】・コンパクトサイズながらしっかり要点網羅・わかりやすい解説と図版。重要部分にはラインマーカーの親切設計・コラム、ポイント、関連知識、Q&Aで深く理解できる・確認テストで理解度をチェック。社内研修にも最適・巻末の「鉄則10カ条」で日々の注意喚起・収録図版(一部)と確認テスト、10カ条はダウンロード可能【目次】第1章 これで安心! 個人情報保護 第2章 これで安心! マイナンバー 第3章 これで安心! 個人情報保護とマイナンバー 身近なQ&A 第4章 個人情報保護・マイナンバー 確認テスト 第5章 巻末資料
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●科学技術ニュース●理研、スパコン「富岳」以外の環境で利用可能なソフトウエア群「バーチャル富岳」初版の提供を開始

2024-08-08 09:33:45 |    情報工学
 理化学研究所(理研)計算科学研究センターは、スーパーコンピュータ「富岳」を社会基盤として定着させ、社会課題解決を一層加速させることを目的に、高度に整備されたソフトウエア群をクラウドサービスや「富岳」以外のコンピュータ上でも利用可能とする「バーチャル富岳」プロジェクトに取り組んできたが、その成果の一環として、富岳以外の環境で利用可能なソフトウエア群である「バーチャル富岳」の初版の提供を開始した。

 この「バーチャル富岳」により、クラウドサービスや「富岳」以外のコンピュータ上で世界一のスーパーコンピュータ「富岳」向けに高度に整備されたソフトウエア群を利用可能とすることで、「富岳」の研究成果や最先端の研究用計算プラットフォームを誰でも簡単に利用できるようになり、科学技術イノベーションのさらなる進化や産業の発展に貢献するものと期待される。

 「バーチャル富岳」が、クラウドサービス上や「富岳」の次世代フラッグシップシステムや国内外で新たに整備されるスーパーコンピュータでさまざまな人々に利用されることで、スーパーコンピュータ向けのエコシステムが構築され、「富岳」で開発されたアプリケーションが「バーチャル富岳」上で簡便に使い続けられ、「バーチャル富岳」で開発したアプリケーションを「富岳」や次世代フラッグシップシステム、さらには国内外のスーパーコンピュータで持続的に利用できるようになるなど、HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング:高性能計算技術)を活用した研究や社会実装が加速されるとともに、研究開発から社会展開まで途切れなくつなぐことが可能となる。

 提供を開始した「バーチャル富岳」の初版では、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のクラウドサービスを対象に、「富岳」で整備されたソフトウエア群を提供した。また、「富岳」利用者がAWSのクラウドサービス上でこれらソフトウエア群の試験・試行を行うことができる環境の提供も開始した。<理化学研究所(理研)>
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●科学技術ニュース●太平洋セメントとNEDO、廃コンクリートとCO2からできるカルシウムカーボネートコンクリートブロックの製造技術を開発

2024-08-08 09:32:53 |    ★炭素ニュース★
 太平洋セメントは、東京大学の野口貴文教授をプロジェクトマネージャーとするNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)ムーンショット型研究開発事業「C4S研究開発プロジェクト(C4S: Calcium Carbonate Circulation System for Construction <建設分野の炭酸カルシウム循環システム技術>)」の共同実施者として、空気中の CO2を廃コンクリートに固定化し、その上で圧力をかけて固化するカルシウムカーボネートコンクリートブロックの製造技術を開発した。

 同社は、これまでに培ってきたセメント・コンクリート系材料に関する知見を生かし、今回のプロジェクトにおいては、主にカルシウムカーボネートコンクリートの「硬化プロセスの検討」と「部材製造」に関わる研究開発を担っている。

 同社は、2022年3月24日に太平洋セメントグループ「カーボンニュートラル戦略2050」の技術開発ロードマップおよび2030 中間目標を公表し、2050 年カーボンニュートラルに向けた技術開発を推進している。

 今回開発されたカルシウムカーボネートコンクリートの技術は、セメント製造技術以外での取り組みの一つである「CO2吸収源の創出」に位置付けられており、CO2を固定しながら建設材料のサーキュラリティへの移行を支援できることから、サステナブル社会への貢献も期待される。 <太平洋セメント>
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