“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「WAYS OF BEING 人間以外の知性」(ジェームズ・ブライドル著/)

2024-08-13 09:33:42 |    生物・医学



<新刊情報>



書名:WAYS OF BEING 人間以外の知性

著者:ジェームズ・ブライドル

訳者:岩崎晋也

解説:江永泉

発行:早川書房

 「人間を超えた世界」への想像力を。知能は人間の独占物ではない。自動運転車もチンパンジーもタコも木も菌類も、独自のあり方で知的といえる。それらが体感する「世界」とは? AIと認知科学を学んだアーティスト/ジャーナリストが示す自然・テクノロジー・人類の新たな生態学。
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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「因果推論」(金本 拓著/オーム社)

2024-08-13 09:33:10 |    情報工学



<新刊情報>



書名:因果推論~基礎から機械学習・時系列解析・因果探索を用いた意思決定のアプローチ~

著者:金本 拓

発行:オーム社

 実践的な意思決定力を身につける。Pythonと因果推論でデータ分析の壁を乗り越える。同書では因果推論の活用を通じて、効果検証や相関と因果関係の違いといった、データ分析の現場でよくある問題を解決する方法を紹介する。因果推論の基礎から、機械学習や時系列解析との組み合わせ、さらに因果探索まで学習することにより、因果推論を軸として幅広い問題に対応可能になる。これにより、データ活用の価値を高められる。同書では、具体的な事例や豊富な図を用いて、因果推論の基本的な概念や手法を分かりやすく解説する。また、Pythonコードを用いた実装を通じて、因果推論を実務に応用するスキルを身につけることができる。【本書の特徴】①実践的な学習と活用:因果推論の基礎だけでなく、ビジネスケースでの活用方法まで、分析手法や企業での活用例の解説をし、Pythonコードを用いた実装を通じてデータ分析のスキルを深めまる。②直感的な理解のための全体像の把握と図解:因果推論、機械学習、時系列解析を図で構造的に解説する。③意思決定のためのガイドライン:最適な分析を行い、より良い意思決定に導くための具体的なガイドラインを提供し、データドリブンな意思決定を支援する。
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●科学技術ニュース●産総研とエーディーシー、取り外し可能な高精度基準電圧源を備えたデジタルマルチメーターを世界で初めて開発し製品化

2024-08-13 09:32:36 |    電気・電子工学
 産業技術総合研究所(産総研)物理計測標準研究部門 丸山 道隆 研究グループ長、金子 晋久 首席研究員、浦野 千春 研究部門付は、株式会社 エーディーシーと共同で、取り外しが可能で安定性に優れた基準電圧源を備えた高精度デジタルマルチメーター(DMM)を世界で初めて開発し、製品化した。

 各種IT機器などに搭載されるチップコンデンサーやチップ抵抗など、高い性能が求められる電子部品の生産工場においては、製品の電気的な品質を保つために、高性能なDMMを用いた検査が行われる。

 これらのDMMは一定の周期ごとに校正機関などにおいて上位標準を参照した校正を受けるために、現場から持ち出す必要がある。

 校正期間中は、生産工程の一部を停止するか、代替品のDMMを別途用意しなければならず、生産性の低下または生産コストの増加につながっていた。

 また、輸送中の振動や環境変化はDMMの精度劣化や故障リスクを増大させる要因にもなる。さらに、高精度DMMには測定精度を担保するための “心臓部” である基準電圧源が内蔵されているが、輸送に伴う電源遮断中に受けた温度変動によって、再び通電した際の電圧安定度が劣化してしまうため、DMMの測定精度の限界を決める要因の一つにもなっていた。

 開発したDMMの基準電圧源は、内蔵バッテリで通電状態のまま取り外すことが可能なため、電圧安定度を高く維持したまま校正を受けられる。

 脱着可能な基準電圧源とは別に、DMM本体には短期間の安定度を担保する別の基準電圧源が内蔵されているため、取り外した基準電圧源の校正期間中もDMM本体は検査に用いることが可能。

 これにより、DMM本体を生産現場から持ち出すことなく効率的に計量トレーサビリティを確保することが可能となり、電子部品の品質確保と生産性向上の両立を図れる。

 基準電圧源脱着型DMMは、エーディーシーから今年度内に発売される予定。また、基準電圧源だけでなく、標準抵抗器や基準周波数源もモジュール化し、これらを内蔵したマルチ基準源モジュールの開発に取り組む。<産業技術総合研究所(産総研)>
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●科学技術ニュース●三菱電機、先進レーダ衛星「だいち4号」による初観測画像を取得

2024-08-13 09:31:57 |    宇宙・地球
 三菱電機は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受注し、2024年7月1日に「H3ロケット」によって打ち上げられた、先進レーダ衛星「だいち4号」に搭載されているフェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ「PALSAR-3」の試験電波発射により初観測画像を取得した。

 「だいち4号」はレーダで地球を観測する衛星で、高精度かつ広範囲の画像を取得できる。

 これにより広域で同時多発的に災害が発生した場合も、迅速な状況把握が可能となる。

 同社は、2016年度に「だいち4号」の開発を開始し、鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)で全体の設計・製造・試験を担当してきた。

 広域観測と高分解能を両立させるために不可欠である「PALSAR-3」も、三菱電機が開発を担当している。

 「PALSAR-3」は、現在運用中の陸域観測技術衛星2号「だいち2号」に搭載されたレーダと同等の高分解能を維持しつつ、観測幅を拡大したもので、高度約628kmから全地球規模での高分解能観測を行う。

 「だいち4号」による広域の地殻・地盤変動の観測情報は、平時・災害時における地殻・地盤変動の監視、火山活動や地盤沈下、地滑り等の異変の早期発見、森林資源の管理等に活用される。<三菱電機>
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