2011年5月 8日 (日)
岩国市 会 員 山下 治子
母を亡くして以来、母の日には、親代わりのような姉と、何かと気遣ってくれる義妹など、感謝したい何人かに鉢植えの花を贈っている。
ことしもそのつもりでいたが、届け先が被災地に近いため、宅配が遅れ気味というので花はやめることにした。
何か希望の品をと、姉に問い合わせると「この年になると特には…」と欲がない。
それでも何かをと食い下がる私に、「気持ちは十分にもらったから、義援金としてその分、被災地に送ってよ。これからずっとね」と姉は言った。
そして、これは「恩送り」といって、受けた恩は、その人だけにではなく、枝葉をつけてたくさんの人たちに送りつないでいくものだとも。
贈る予定の人たちに、その旨を伝えると喜んで賛同してくれたので、わずかだが日本赤十字社宛てに送金した。
これからの母の日には、毎回そうすることに決めた。
(2011年5月8日 中国新聞「広場」掲載) 岩國エッセイサロンより転載
岩国市 会 員 山下 治子
母を亡くして以来、母の日には、親代わりのような姉と、何かと気遣ってくれる義妹など、感謝したい何人かに鉢植えの花を贈っている。
ことしもそのつもりでいたが、届け先が被災地に近いため、宅配が遅れ気味というので花はやめることにした。
何か希望の品をと、姉に問い合わせると「この年になると特には…」と欲がない。
それでも何かをと食い下がる私に、「気持ちは十分にもらったから、義援金としてその分、被災地に送ってよ。これからずっとね」と姉は言った。
そして、これは「恩送り」といって、受けた恩は、その人だけにではなく、枝葉をつけてたくさんの人たちに送りつないでいくものだとも。
贈る予定の人たちに、その旨を伝えると喜んで賛同してくれたので、わずかだが日本赤十字社宛てに送金した。
これからの母の日には、毎回そうすることに決めた。
(2011年5月8日 中国新聞「広場」掲載) 岩國エッセイサロンより転載
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