台所で洗い物をしていると、聞きなれたメロディーに、はっとしてテレビに駆け寄った。早稲田大学の応援歌「紺碧の空」を学生たちが謳歌している場面だった。
高校時代の体育祭を思い出し懐かしくて、一緒に歌ってしまった。体育祭では赤白に分かれていて、白軍の私たちの応援歌は紺碧の空。「早稲田」のところを「白軍」と替えた。放課後は白タスキをした団長と練習の繰り返し。恩師、友とのふれあいと楽しかった青春時代だった。
額に汗して農業を続けながら高校に進学させてくれた亡き両親。今は感謝する日々である。
宮崎県串間市 村上恵子(81) 2020/10/31 毎日新聞鹿児島版掲載
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