……18で上京、47年。65歳で東京を捨て、里に帰って来た。
夢にまで見た里帰り。でも思っていた里帰りと現実との間にはしっくりこない何かがあった。にぎやかだった商店街が空き地になり、見知った顔が居なくなり、山には高速道路が走り、魚釣りの子らでにぎわった川はやぶに変わり……浦島太郎になった。
夢であった現実の里帰りから1年。現実を受け入れないといけないと、しっくり来ない心の澱を玉手箱に押し詰め、昔懐かしい記憶と重なる何かを探しながら歩いている。ある訳ないと諦めきれずに……。
鹿児島県姶良市 近藤安則(66) 2020/3/26 毎日新聞鹿児島版掲載
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