降霜の夜は一段と冷え込む。そんな真夜中、夫のトイレに起こされる。さすがに4回目となると私は不機嫌になり布団を出る。そして、よろけて立つ夫を支えトイレに導く。冷気が足元から体中を包む。思わず「寒い」と声を出す。夫を支えながら布団を掛け終わると「ありがとう。寒いのにごめんね」。私は無表情のまま布団に潜り込む。
難病のため視力障害となった夫。その絶望的なつらさを思えば、私が出来ることなど微々たることだ。今こそ思いやりの介護を、と反省。
「さっきはごめんね」と夫の耳もとにささやく。
鹿児島市 竹之内美知子(75) 2009/12/17 毎日新聞鹿児島版掲載
難病のため視力障害となった夫。その絶望的なつらさを思えば、私が出来ることなど微々たることだ。今こそ思いやりの介護を、と反省。
「さっきはごめんね」と夫の耳もとにささやく。
鹿児島市 竹之内美知子(75) 2009/12/17 毎日新聞鹿児島版掲載
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