2018年6月28日 (木)
岩国市 会 員 森重 和枝
20年前になるが、友人から珍しいアジサイをもらった。
挿し芽をしたのが今では大株になって、梅雨の庭を彩る。
隅田の花火という八重咲のガクアジサイで隅田川花火大会が名前の由来らしいが納得だ。
緑の花心に垂れ下がる白い装飾花の咲く枝を、5輪も生けるとリビングに花火が開いたようで楽しくなる。庭の方の花色は青に変わっても、10日以上白いままきれいに咲き続けている。
銅貨を入れておくと花持ちがよいと聞く。花瓶が銅製だからか長持ちだ。パッと開いてすぐ消えるのが花火の醍醐味。そろそろ幕引きしてあげようかな。
(2018.06.28 毎日新聞「はがき随筆」掲載)