雲一つない秋晴れの日。
貧血気味だが、一度は登りたかった伊佐の鳥神岡(とがめおか)に、友夫妻と挑戦。伊佐富士の愛称を持つ404㍍の美しい里山だ。
友は一昨年、臓器の手術をしたばかり。当時、彼が「悪夢にうなされて」と語った難しい手術だった。登山は大丈夫かなと思ったが、友の足取りは軽い。
私は急斜面をはいながら、あえいで彼の後から登る。「頂上じゃっどー」と彼の元気な声。
山頂で、友は「あん赤い屋根がうち」と指し示す。眼下の羽月川(はつきがわ)や黄金の稲を眺め、いただいた伊佐米のおにぎりは格別。
良かった。共に登れて。
出水市 小村 忍(65) 22008/12/29 毎日新聞鹿児島版掲載
貧血気味だが、一度は登りたかった伊佐の鳥神岡(とがめおか)に、友夫妻と挑戦。伊佐富士の愛称を持つ404㍍の美しい里山だ。
友は一昨年、臓器の手術をしたばかり。当時、彼が「悪夢にうなされて」と語った難しい手術だった。登山は大丈夫かなと思ったが、友の足取りは軽い。
私は急斜面をはいながら、あえいで彼の後から登る。「頂上じゃっどー」と彼の元気な声。
山頂で、友は「あん赤い屋根がうち」と指し示す。眼下の羽月川(はつきがわ)や黄金の稲を眺め、いただいた伊佐米のおにぎりは格別。
良かった。共に登れて。
出水市 小村 忍(65) 22008/12/29 毎日新聞鹿児島版掲載