数日前、パソコンの前にいると、庭で「ドスン」と鈍いがかなり大きな音がした、なんだろう…と思ったのだが、そのまましばらくパソコンで遊んでしまった。目がしょぼしょぼしてきたので、パソコンを離れ廊下に出て見ると、なんとキウイの根元に小鳥の羽とおぼしきものが散乱している。
「しまった、やられたー」と叫び飛び出した。飛び散った小さな血痕、風に乗って飛んでいった羽は庭中に広がって、見るも悲惨な光景が…。
野鳥のために水飲み場や餌をやりはじめて10年以上になるが、初めての惨劇だった。いつも野良猫には注意していたつもりだが、その前日、植木鉢を移動したとき、あろうことか猫がひそむのに格好の場所を作ってしまったらしい。
あたり一面に散らかった羽は箒で掃くこともできない。小さな身体はこんなにも多くの羽毛で覆われていたのかと驚くほどの大量の羽を、最後の一枚までポリ袋に拾い集め、せめて羽だけでも埋めて葬ってやろうと、フェイジョアの根元に潜っていくと、そこにはさらに悲惨な光景が広がっていた。
逃げようともがくスズメをドタバタと暴れながら捕まえた猫は、人目につかないここでゆっくりと食べたのだろう。更に大量の羽毛と食べ残した脚がころがっていた。
凄惨な場面を見ながら羽を拾っていると気分が悪くなってきた。でもお腹をすかせた野良猫の命をスズメが救ったのかもしれない…と気を取り直し黄昏れ近くなる庭で羽を拾い続けた。
それにしても私たちの飽くことなき欲望によって、多くの尊い命を当然のように殺傷している現状を深く思い巡らす一日だった。
写真は里人さんからお借りしました。
「しまった、やられたー」と叫び飛び出した。飛び散った小さな血痕、風に乗って飛んでいった羽は庭中に広がって、見るも悲惨な光景が…。
野鳥のために水飲み場や餌をやりはじめて10年以上になるが、初めての惨劇だった。いつも野良猫には注意していたつもりだが、その前日、植木鉢を移動したとき、あろうことか猫がひそむのに格好の場所を作ってしまったらしい。
あたり一面に散らかった羽は箒で掃くこともできない。小さな身体はこんなにも多くの羽毛で覆われていたのかと驚くほどの大量の羽を、最後の一枚までポリ袋に拾い集め、せめて羽だけでも埋めて葬ってやろうと、フェイジョアの根元に潜っていくと、そこにはさらに悲惨な光景が広がっていた。
逃げようともがくスズメをドタバタと暴れながら捕まえた猫は、人目につかないここでゆっくりと食べたのだろう。更に大量の羽毛と食べ残した脚がころがっていた。
凄惨な場面を見ながら羽を拾っていると気分が悪くなってきた。でもお腹をすかせた野良猫の命をスズメが救ったのかもしれない…と気を取り直し黄昏れ近くなる庭で羽を拾い続けた。
それにしても私たちの飽くことなき欲望によって、多くの尊い命を当然のように殺傷している現状を深く思い巡らす一日だった。
写真は里人さんからお借りしました。