kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

インバウンド銘柄の不振

2024-06-21 06:56:37 | 日記
休場明けの米国市場は8営業日ぶりにナスダックが下げる一方、ダウは299ドル上昇し3万9000
ドルを回復しました。ダウ銘柄ではこれまで下げが目立ったセールスフォースやキャタピラー
が上昇しました。マイクロソフトやアップルは下落しました。リターン・リバーサルの動きだ
ったようです。急騰していたSOX指数が下落したのも高値警戒感による売りだったのでしょう。

日本政府観光局は19日に5月の訪日外国人客数は前年同月比60.1%増の304万100人だったと発表
しました。3カ月連続で300万人を越えました。2019年の3180万人超えも期待できそうです。し
かしかつてインバウンド関連と言われた銘柄の動きは芳しくありません。

三越伊勢丹や高島屋など百貨店銘柄は今年10年来高値を更新しましたが、むしろこれは例外のよ
うです。JR3社や私鉄それにJALやANAの空運は年初来安値水準で低迷しています。ホテルを展
開している共立メンテナンス旅行代理店大手のHISも同様の値動きです。中小型銘柄で人気の高
かった菓子大手の寿スピリッツも年明け以降株価は右肩下がりです。

鉄道各社はコロナ以降に電力料金や人件費などコスト上昇が顕著です。運賃は国土交通省に申請
しなければ引き上げられません。人流が戻ってきてもコスト上昇が足かせになり今期減益見通し
を出す企業が多いようです。空運各社はJALが増益予想なのに対してANAは減益予想になってい
ます。インバウンド需要は好調ですが、大幅な円安で海外旅行の戻りが鈍い状態が続いているよ
うです。対照的な業績予想は投資家の判断を迷わせる要因でもあります。

6月相場で米国市場はナスダック高のダウ安になっています。日経平均4万円達成の立役者は商社
銀行、自動車や半導体セクターでした。半導体を除くバリュー株優位の展開が続いていた日本市
場はここにきて景気の不透明感もありバリュー株の調整が日本株の上値を重くしている一因です。
インバウンド関連銘柄の不振は象徴的な事なのかもしれません。

7月相場ではひと相場期待したいところです。上方修正ラッシュは第一四半期が終わった時点では
余り期待できないでしょうが。通期業績に対しての進捗率が高ければ期待が持てます。もし7月相
場も不発に終われば人々の関心は8月のパリオリンピックに向かい株式市場は開店休業ということ
も最悪考えられます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« まだ風吹かず | トップ | 個別物色 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事