kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

森よりよりも木を見る相場

2024-06-16 08:59:25 | 日記
先週は日銀会合、米CPI発表、FOMCと重要イベントが目白押しでした。FOMCでは年内利下げ
回数が3回から1回になりましたが、直前に発表になったCPIがインフレ鈍化を示す結果だったこ
とから市場では9月と12月の2回利下げ期待が継続したようです。

株式市場は米国景気の鈍化を示す数字に景気敏感株が売られる展開でした。ダウ採用銘柄の景気
敏感株が下落したことでアップルが最高値にまで上昇してもカバーできなかったようです。一方
複数利下げ期待が続いていることからナスダック指数やSOX指数は高値更新が続きました。

日本市場はSOX指数高にも拘わらず東京エレクやスクリーンなど製造装置銘柄は上値が重い相場
が続きました。一方ディスコ10年来高値更新、SBGは3年1か月ぶりに1万円台を回復しました。
保有するアームの成長期待が高まっていることを上昇の要因と解説されていましたが、それだけ
ではなく米アクティビストのエリオットの株式保有が明らかになり大規模な自社株買いを要求し
ているとの報道も大きかったようです。

大日本印刷やTOPANが先週相次いで10年来高値を更新したのは財務内容が旅行で還元余力もあり
また成長投資にも積極的な企業が選好されているようです。株主還元の拡充プラス成長投資で将来
的にも高い株主還元が期待できる銘柄は業種を問わず人気のようです。

先週も日立、富士フィルム、NEC、TDKが10年来高値を更新しました。生成AI関連とかEV関連と
かのテーマで関連銘柄が総花的に物色されるのではなく、あくまでも個別銘柄が一本釣りされる
展開が今週も続きそうです。円安継続に拘わらず自動車セクターは下げ止まらず、半導体銘柄も
個別物色に止まっていることから日経平均の3万9000円台定着は尚も視界不良です。

もうじき4~6月期決算が終わりますが、150円台半ばから後半で円相場は推移していますから余程
のことがない限り9月中間期では企業の想定為替レートより10円程度円安で着地しそうです。今期
見通しが慎重なところが多かったことから上方修正ラッシュも中間決算時には予想されます。まずは
7月後半から始まる第一四半期決算が注目です。

次回の更新は18日を予定しています。
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