kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

リスクとどう付き合うか

2015-05-11 07:29:38 | 日記
東芝は8日一部のインフラ工事で不適切な会計処理が発覚し2015年3月期の
連結営業利益が3300億円などとしていた業績予想を取り下げるとともに期末
配当を見送る発表しました。この報道を受けて週明けの市場では東芝株に売
りが出ることは避けられないようです。もっともこの報道の一部は4月上旬に伝
えたれており既に株価は年初来の安値近辺ですから下げも限定的かもしれま
せん。

東芝に限らずリクシルは買収先の中国子会社の不正経理が発覚し7日に予定
していた決算発表を延期しました。株価はこのニュースが伝わってから14%近
く下落しました。昨年には三菱重工が客船建造に絡んで巨額の損失が発生す
るとの報道があり株価が軟調に推移しました。今年にはIHIがブラジルやトルコ
の海外事業で巨額な損失が発生というニュースが伝わり株価急落の原因にな
りました。

日本企業がグローバル展開を加速すればそれだけリスク発生の確率も高まり
企業のリスクマネージメントが益々重要になります。また海外ではありませんが
箱根の噴火懸念から小田急電鉄株が一段安しました。年初からインバウンド関
連で大きく上昇していただけに梯子を外された投資家も多いでしょう。日本株の
水準がここ数年大きく上がっただけに一度ネガティブサプライズがでると下げ幅
が大きくなることは常に考えておくべきです。

巨額な資金を扱う機関投資家と違ってほとんどの個人投資家の資金量では何十
銘柄何百銘柄への分散投資は不可能です。投資銘柄のひとつでも大幅な下落が
発生すると他の銘柄でカバーできません。個人投資家にとって頭の痛い問題です
が避けて通れないことです。時には素早いロスカットも必要です。

先週の東京市場は13週移動平均19233円(8日現在)手前で下げ止まりました。
雇用統計結果を受けNY市場が大幅高だったことで週明け東京市場は19600円
前後で推移しそうです。そして決算発表も今週で終わります。決算内容によって
は株価の明暗が分かれる状況は続きそうです。

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