先週の日経平均は週明け月曜日に欧州の政治不安から大幅安で始まりました。火曜日以降は
一段と下値を探る動きにはならずおおむね3万8500円を中心とした値動きで1週間の取引を終
えました。米国市場は週前半はナスダック高、SOX指数高で成長株優位の展開が続きましたが
後半は高値警戒感もあり先駆した銘柄が売りに押される一方出遅れ物色でダウが上昇して3万
9000円台を回復しました。
このところ日本株はナスダック高やSOX高に追随できず、半導体銘柄など指数に影響の大きな
銘柄の上値が重いことで日経平均も足ぶり状態です。もっとも目を凝らしてみれば4月まで人
気の圏外だった電子部品のTDKや村田製作株など電子部品銘柄が相次いで年初来高値を更新
(TDKは10年来高値)するなど新しい動きもみられます。
年初から3月までの生成AI物色の流れで半導体銘柄が大きく注目されましたが、競争力や成長力
のある日本の電子部品銘柄には循環物色の流れに乗ったところも出てきました。PCやスマホの
回復期待が背景にはあるようです。今後PCやスマホの生成AIを組み込んだ製品が拡大する予想
もあり買い替え需要を刺激するとの期待でしょうか。
半導体パッケージ大手のイビデン株が5月下旬以降それまでの下落トレンドから脱出し上昇して
いるのもデータセンター用の好調にPC向けなどの需要回復期待があるのかもしれません。3月
4月にかけて高値を付けた半導体銘柄は高値から3ヶ月から4か月後が正念場になる需給面での
時期を迎えています。
信用買い残高も高水準を保ったままです。頼みの海外投資家も売り越し基調を続けています。
シリコンサイクルが回復局面に向かっているという期待もありこの水準から余程の悪材料が
出ない限り下値は限定的でしょうが、まだ戻れば売りという流れになっているようです。もっ
ともいち早く3月に高値を付け調整していたアドバンテストは週間ベースで2本の陽線を引き
底堅さも出ています。
上昇に弾みがつくかどうかは会社側の予想以上に業績回復が鮮明になっていることを示す必要
があります。足元で63倍のPERが低下することが上昇持続の条件です。いずれにしても日本株
の投資環境を考えれば当面指数の大きな上昇は期待できず個別物色の展開がまだ続きそうです。
次回の更新は25日を予定しています。
一段と下値を探る動きにはならずおおむね3万8500円を中心とした値動きで1週間の取引を終
えました。米国市場は週前半はナスダック高、SOX指数高で成長株優位の展開が続きましたが
後半は高値警戒感もあり先駆した銘柄が売りに押される一方出遅れ物色でダウが上昇して3万
9000円台を回復しました。
このところ日本株はナスダック高やSOX高に追随できず、半導体銘柄など指数に影響の大きな
銘柄の上値が重いことで日経平均も足ぶり状態です。もっとも目を凝らしてみれば4月まで人
気の圏外だった電子部品のTDKや村田製作株など電子部品銘柄が相次いで年初来高値を更新
(TDKは10年来高値)するなど新しい動きもみられます。
年初から3月までの生成AI物色の流れで半導体銘柄が大きく注目されましたが、競争力や成長力
のある日本の電子部品銘柄には循環物色の流れに乗ったところも出てきました。PCやスマホの
回復期待が背景にはあるようです。今後PCやスマホの生成AIを組み込んだ製品が拡大する予想
もあり買い替え需要を刺激するとの期待でしょうか。
半導体パッケージ大手のイビデン株が5月下旬以降それまでの下落トレンドから脱出し上昇して
いるのもデータセンター用の好調にPC向けなどの需要回復期待があるのかもしれません。3月
4月にかけて高値を付けた半導体銘柄は高値から3ヶ月から4か月後が正念場になる需給面での
時期を迎えています。
信用買い残高も高水準を保ったままです。頼みの海外投資家も売り越し基調を続けています。
シリコンサイクルが回復局面に向かっているという期待もありこの水準から余程の悪材料が
出ない限り下値は限定的でしょうが、まだ戻れば売りという流れになっているようです。もっ
ともいち早く3月に高値を付け調整していたアドバンテストは週間ベースで2本の陽線を引き
底堅さも出ています。
上昇に弾みがつくかどうかは会社側の予想以上に業績回復が鮮明になっていることを示す必要
があります。足元で63倍のPERが低下することが上昇持続の条件です。いずれにしても日本株
の投資環境を考えれば当面指数の大きな上昇は期待できず個別物色の展開がまだ続きそうです。
次回の更新は25日を予定しています。