kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

暫くはバリュー優位

2024-06-04 05:46:15 | 日記
日経平均は30日に3万8000円を割れる場面がありましたが、その後の2営業日で900円程上昇し
再び3万9000円に手の届くところまできました。月末の銘柄入れ替えによる混乱を警戒され大
きく下落しましたが、波乱なく月末を通過できたことで買戻しが広がり二日続伸しました。

この二日間続伸の日経平均を引っ張ったのは金融や保険セクターでした。3日メガバンク3社は
揃って10年来高値を更新しました。伊藤忠やキャノン、リコーなども高値更新しました。一方
生成AI関連でこの春一大ブームを巻き起こした半導体セクターは軟調に推移する銘柄もありま
した。

生成AI関連ではエヌビディア株は高成長を背景に高値追いを決算発表後続けています。一方エヌ
ビディア株は関連銘柄と言われた東京エレクトロンやアドバンテストなどの上値は重いままでした。
4日付の経済紙の指摘にあるように生成AI向け製品がほとんどを占めるエヌディディアの業績は
絶好調です。株価の急騰も業績の裏付けがあり余り割高感はまだ出ていません。

一方東京エレクトロンやアドバンテストの今期業績は増益見通しですが、2023年度の利益には
届きません。業績面での違いが株価に出ています。至極当然ですが、株価を最終的に決めるのは
業績です。初動ではテーマで幅広い銘柄が人気化しても業績面での裏付けが伴わないと上昇は
永続きしません。

生成AIでの恩恵は市場期待ほど高くなかった日本の半導体セクターですが、半導体市場が将来的に
拡大するのは間違いありません。市場規模の大きなメモリー市場の回復にはPCやスマホの需要回
復が欠かせません。秋以降ともみられている回復軌道が鮮明になれば半導体セクターのリターン
マッチも期待できるのではないでしょうか。

現在の日本市場は銀行や商社などのバリューセクターの頑張りで何とか踏ん張っていますが、成長
期待が高く日本企業に競争力のある半導体セクターの復活は4万円回復には欠かせません。暫くは
バリュー優位は変わらないでしょうバリューからグロースにシフトするのは今しばらくは我慢が続
くでしょうがこのセクターの動きが重要なのは間違いないようです。
コメント
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