(23)紳介式算数

2006-09-28 10:15:57 | 考える

島田紳介が親子でこんな話をしたそうです。
娘さんが勉強しているのを見て
「なんや、算数しとン。見せてみ」
「オトン、でけへんやろ」
「アホ言え、
 ・・・
 ノートの値段を出すンやな。100円!
 これでおおとる。調べてみ」
「マルや、えらいな~」
「ノートいうたら100円くらいなもんや。
 バーゲンやったら50円
 それくらいや、思うて合うとるか調べりゃええ」


E 検証する
  ①常識と比較する

一定の結論が出た時それが常識と比較して変でないか
というチェックができない子が多いですね。
(上記の島田式はその反対を行ってるわけです)

ノート1冊3万円、なんて答で平気な子がいます。
何だか変だから見なおそうか、とならないのですね。
あるいは人数を聞かれて小数で答える。
「10.3人!そんな人見たことある?」といわれても
分からない子すらいます。

もちろん答が常識的でない場合もあります。
上の例ですと、平均を習って人数に小数がついた
その記憶があるのかもしれません。

ただ少なくとも常識とかけはなれていたら疑わねば
とは思わないのですね。
ムリヤリに勉強させられているからそのようになる
のかもしれません。

やはり点数が出ていない生徒には常識とのチェック
をしない人が多いようです。

数学や理科などではいわゆる常識と違うことも多々
あるとは思います。
ただ、常識と比較しないで良いとはいえませんね。

常識は経験則のかたまりです。
これと比較すれば、結論がおかしいかもしれない
ことをすぐに示唆してくれるのです。

これは直感を磨くことにも遠く結びつきます。
更に自分の持っている「常識」のレベルを上げる
ことにもつながります。

我々の通常の感覚とは違うこともよくあります。
例えば電気。回路、抵抗、電流の関係。
ただそれもマスターすれば「常識」のレベルが
上がりますね。
日常生活でも失敗しないで済みます。

「常識」と違うことがあるからといってそれを渾然と
させたままであれば力はつきません。
この辺りに点数が伸びない子の一因が見えるかもしれ
ません。

塾や学校などの勉強で自分の「常識」と違うことを
習ったとします。すっきりしないのですが、大人が
言うとおりに覚えるしかない。質問できない。
これを繰り返すと「常識」とのチェックが出来なく
なってしまいます。

これが無責任な答えをすることに結びつくか、とも
思うのですが、まだ自信はありません。

答の無責任とは三角形の一つの角度を聞かれている
のに200度なんて答えることです。
その子に内角の和は、と訊くと180度と答える。
でも200度で変とは思わないのです・・・oh!
10.9


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