段階的に「教えない」

2010-02-22 21:57:53 | 教えない
子供「かーちゃん、分からん」
親「自分でやんなさい」
これが少し前までの(標準)・・かな?

現在は・・

お子様「ママ、分かんな~い」
お母様「どんなこと?ママに見せて。」
あるいは「塾で聞きなさい!」・・かな?

塾では「家で教えないでください」とお願いするところも
増えていると思いますね。
私も以前は「なるべく教えないでください」とお願いして
いましたが、最近は多少ゆるやかになっています。


子供によれば、分からなくてもじーっと黙り込んだまま
などという子がいますから「分からん」のサインが出ることは
それだけでも進歩といえることがあります。

自分から分からないと云わなければ教えてはもらえないと
早めに身につけさせる必要がありますね。

次の段階では、いつまでもすぐに「分かりません」だと
依頼心が強くなり自分で考えようとしない恐れがあります。

そうすると「すぐに分からないと言ってはいけない」という
ことを理解してもらう必要が出てきます。

ただ、それを分かってもらうのは大変に難しいことです。

「何をどう考えたらよいか」すら分からない人もいます。
冷たく突き放すだけでは今の時代に合いません。

少しずつ、行きつ戻りつ、様子をみて、深めるのですが
ある場合にはプレッシャーが必要なこともあります。

もしも、「ママ、これって、何々となるはずなんだけど
少し変なんだよね。何故だろう」などと言ってくれると
ありがたいですねえ。

こちらが「どう考えたの教えて」と云えるところまで
小学生では行きたいものです。
(あくまで目安として、ですけれども)

難しい話ではありますが、ここまでくれば入試にも強い!

ただし、入試のために「教えない」のではありません。

またその反対に、人により状況により入試を優先させて
「教えない」は別の機会にという選択も十分にありえます。


中学は人としての自律性を高める時期です。
自我も格段と強くなります。

「分かりません」とは云いづらい、少なくとも
友達などに聞かれたくないという心理になりやすく
質問ができないまま時間がたつこともありそうです。

時間に余裕がある場合は、もったいないですが
一見無駄な時間も必要になるでしょう。
悩んでいても・・教えない!

結局、自分から適正な質問ができなければためになら
ないと骨身にしみてもらわねばならないのです。

恥ずかしさより大切なことがある、
叱られても聞かねばならぬこともある、
これが身につくと有り難いですね。


私「○○くん、ン頁を開いて。
  今日からはこの単元に入りましょう。
  自分で説明を読み質問がなければ、演習!」

予めの説明は一切省きます。
早ければ中2の途中にここまで進む子もいますね。

慣れてくると生徒がこぼします。
「何にも教えてくれん」

さすがに「それで月謝を取るのはエグイ」とまでは
云いませんが、蔭ではどうでしょう?


云わずもがな、ではありますが上記は一つのやり方
です。
それが合わない生徒だっています。

私が(効果がある)と考えるだけの話ですから、
生徒に無理強いしてもよろしくありません。

合わない子はこんな塾とはかかわりをもたねばよいので
そこが学校と違う「塾の強み」です。


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