岩井基雄ラジオ牧師は 3月14日(木) 清瀬信愛病院ホスピスにて平安の内に主イエス様のもとに移されました。
2023 / 10/30放送
「世の光」の時間です。お変わりありませんか? 岩井基雄です。
明日は10月31日、キリスト教会ではマルチン ・ルターによる宗教改革が始まったことを記念する日です。そこで今日から5日間、それを記念して「5つのソラ」を1つずつ学びましょう。
ソラとはラテン語で「~のみ」という意味で、聖書のみ、信仰のみ、 恵みのみ、キリストのみ、神の栄光のみ、の5つです。今日は、「聖書のみ(ソーラ・スクリプトゥーラ)」です。
宗教改革のきっかけは、当時のローマ・カトリック教会が贖宥状いわゆる免罪符を買えば自分も先祖の罪も赦されると教え、多額のお金を集めたからです。それは今のバチカン市国にある聖ペテロ教会を建てるためだったようです。
罪の赦しがお金で解決できるなどとは聖書は記していませんから、宗教改革の原点は「聖書に戻れ」ということでした。
ルターより100年以上前にイギリスで聖書による信仰を回復することを説いたジョン・ウィクリフや、その影響を受けて今のチェコで活躍したヤン・フスたちによって「聖書に戻れ」という運動は先行していました。
しかし当時はカトリック教会がすべての権威を持っていましたから、彼らは迫害され、教会の問題は深まっていったのです。そして、聖書に反する贖宥状を免罪符による罪の赦しという考えなどが生まれていったのです。
ルターは、神のことばである聖書こそが教会の教えと信仰告白を確立すると主張し、教会も聖書の権威に服するべきだと主張したのです。後日、ヴォルムスの帝国議会に召喚されたルターは、考えを否定するよう迫られました。居並ぶ権力者たちの前でルターは、「私は断固としてここに立つものです。それ以外のことはできません。神よ、私を助け給え、アーメン」と語りました。「ここ」とは、神のことばである聖書のことばです。
聖書はこう語ります。
「聖書はあなたに知恵を与えて、キリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができます。聖書はすべて神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練のために有益です」
新約聖書テモテへの手紙第二3章15節、16節
神のことばである聖書にこそ信仰と救いの基盤があるのです。
( PBA制作「世の光」 2023.10.30でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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