♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ ふさわしい助け手 / 板倉邦雄

2011年06月29日 | Weblog
2011/6/29放送

世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「ふさわしい助け手」という題でお話ししましょう。

 釣り合いが取れてぴったりしている夫婦を昔から「割れ鍋に綴じ蓋」(※)と言います。お互いがなくてはならない存在であり、お互いが助け合って生活するのです。これを聖書では「ふさわしい助け手」というのです。創世記の続きです。

 始めに聖書を引用しましょう。
 主なる神は言われた、「人がひとりでいるのは良くない。彼のために、ふさわしい助け手を造ろう」。創世記の2章の18節 (口語訳聖書)

 エデンの楽園に置かれた最初の人アダムはひとりでしたね。ひとりで働く労働者だったのです。周囲には動物や鳥そして家畜もいました。仕事から帰ってくると、ワンワン、ニャーオ、コケコッコーと迎えてくれました。鳥や動物だって私たちに慰めとなります。しかしアダムにとって「ふさわしい助け手」とはなりませんでした。「人がひとりでいるのは良くない」とは、ひとりでいることが善であるとか悪であるとかという意味ではありません。あくまでもふさわしくないという意味です。何か欠けている、何か物足りない、何か釣り合いが取れない、という意味でしょう。鍋があるのに閉じてくれる蓋がないのと同じです。蓋があるのに鍋がないのです。煮物をしている時も煮物をしていないときも鍋には蓋が必要なんですね。エデンの楽園で労働し休息するアダム・男性にはふさわしい助け手が必要でした。

 男女の結婚の目的について前にもお話しました。今日の箇所には結婚の大切な目的が書かれていました。それは結婚とはお互いが助けあうということです。仕事の助け手となる家事や育児の助け手となると言うことです。自分の幸せのための結婚ではないようですね。

 私は結婚する若い男女に三つの愛を勧めます。赦し愛、譲り愛、そして助け愛です。この三つの愛を心がける結婚生活の中心に主なる神様の愛が共にあるでしょう。

 聖書のことばです。
 
 「あなたがたは神に愛されている者であるから互いに忍び合い、もし互いに責むべきことがあれば赦し合いなさい。主もあなたがたを赦してくださったからである。」
  コロサイ人の手紙 3章12節と13節 (私訳?)

  ( PBA制作「世の光」2011.6.29放送でのお話より )


※ http://kotowaza-allguide.com/wa/warenabenitojibuta.html
「割れ鍋に綴じ蓋」
【注釈】 「綴じ蓋」とは、壊れた部分を修理した蓋のことで、夫婦を鍋と蓋に例えて、壊れた鍋には修理した蓋くらいが釣り合いが取れるという意味。
『江戸いろはがるた』の一つ。「割れ鍋」は「破れ鍋(破鍋)」とも書く。


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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書
通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくは
PBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっ
そり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大
抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。予約なし
でもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹
介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。





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