新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
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お目に留めて下されば嬉しいです。

働き蜂でいいのか?

2007年08月06日 14時02分47秒 | 身辺雑記

 少子高齢化は言われて久しいが、これといった対策がない。
 経済的側面について種々論じられ、対策も打たれているようだが、働きかたについても考えてみる必要もありそうだ。

 前鳥取県知事の片山氏によると、ある課の3分の1を女性職員にしたら、残業が極端に減少したのだという。それでいて業務消化量が同じだったと言うのだ。だとすれば、今までの仕事ぶりに再考する余地がありそうなのだ。

 仕事に対する姿勢において、男と女に違いがあるのかもしれない。
 仕事の完璧を求める傾向は、女より男のほうが強いと言える。言い方を変えれば、こと仕事に関しては、男のほうが割り切りが悪いのかもしれない。

 女性ドライバーの運転振りについて、男性はよく、「女の運転は、ほんとにはた迷惑なんだよ。交差点の真ん中で、右折か左折か迷ってるンだから……」、とボヤいたりする。そんなことを嘆く女性のタクシードライバーに会ったこともあるのだから、それもひとつの事実なのだろう。

 しかしながら、仕事に関し、男の割り切りの悪さは、「残り時間」の意識が、女のほうがシビアなのではないか。多くの女性は、家に帰っても、家事や育児が待っている。だから、仕事の完璧よりスピードが大切なのだ。割り切って仕事を切り上げ、保育園に子供を迎えに行かなければならない。介護だって待っているかもしれない。

 もちろん、「一生の仕事」という意識に、多少の男女差はあるのかもしれない。
 終身雇用的考えが強い日本では、「この職場」や「この仕事」に対する思い入れは、一般論として、男のほうが強い。「この会社で働いて、家族を養っていくンだ」、と思えばこそ、少しでもいい仕事をしようと思うのは当然だ。だから割り切り悪く、時間消費をしているとも言える。

 一定の水準まで仕事の質が高まっているのであれば、そこからは、時間をかけようが割り切ろうが、仕事のデキは五十歩百歩。
「早く切り上げて、子供を迎えに行こう!」、という割り切りは、男も見習うべきかもしれない。

 会社側や上司も、仕事の質と所要時間の関係を、十分に意識したいものだ。社員も有限、時間も有限なのだから、仕事の質に完璧を求めず、一定の割り切りをすべきかもしれない。
「明日の朝までにやっといてくれ」、と言い残して帰ってしまう上司。使える時間の意識はない。
 命ぜられた社員も、時間イッパイまで頑張ってしまう。少しでもいい仕事をしようとして、ひたすら時間を浪費する。家のことも健康のことも眼中から消えている。残業代が貰えなくても、それは意識外。もう馴れている。

 ただし、仕事の質は、顧客の要求によることが多いので、勝手に割り切ることはできない。また、事故ゼロについても、仕事の質以前の問題であり、割り切ることは出来ない。
 割り切ってはいけない仕事と、割り切れる仕事を見極めて、早く家に帰ろうではないか。

 かつて実務者だった頃や、経営者であった頃を振り返るとき、反省点も多い。部下にも迷惑をかけたに違いない。
 妻にも申し訳ない思いがイッパイだが、いまさら詫びることも出来ずにいる。
 
 

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