思案に思案を重ねて書き上げたブログが、たったワンタッチの操作ミスで、ブッ飛んでしまった。泣くに泣けない気分。おのれのミスなのだから、誰に当たることもできない。
考えてみれば、このような泣くに泣けないミスを、どれほど繰り返してきたことか。
キリがないほど、思い浮かんでくる。
笑い話で済ませないこともあった。よく今日まで無事でいられたものだ。
15年ほど前の失敗談。この失敗談は、笑える話なので、念のため。
京都へ一泊の社員旅行。前夜はすっかり酔いつぶれたのに、翌朝も飽きもせずに飲んで、新幹線で東京へご帰還と相成った。
さすがに列車の中では、静かに一睡。目が覚めれば、東京駅であった。
日曜日の午前中だったが、大宮の愛妻の元へ心急いで、東北新幹線に飛び乗った。
刻を置かずに発車。
「ついていたなあ」と私はご満悦だった。
あまり時間を置かずに、検札の車掌がやってきた。
切符を買わずに乗り込んでいたので、「大宮までください」と私。
「え?大宮には停まりませんよ。次は仙台です」と、車掌は気の毒そう。
「大宮に停まらないのって、あるんですか?」
「ええ、一日に1本あります」
これには参ったが、如何とも為しがたい。私の不注意のせい。
「まあいいか。この程度の災難で、大きな災難が避けられたのかもしれないしなあ」
私は意外に諦めが早い。いつの時も、そのようにして諦める。大難を小難で避けた。これは私の決まり文句。
新幹線での仙台往復は、思いの外早いのだ。
「仙台まで行ったことは、家内には内緒。本屋にでも寄っていたことにしよう」。
そんなつもりだったが、なにを思ったか、仙台駅のホームで「笹かまぼこ」を買い、今度は上り列車に飛び乗った。仙台まで行った証拠品を買ってしまったのだから、もともとドジだ。
途中、郡山あたりで大雨が降ったが、新幹線の旅は順調であった。
京都からの直通よりは時間がかかったが、無事のご帰還。
「いやあ郡山で凄い雨だったよ」と、私は不覚にもポロリ。
「え?京都へ行ったのではなかったの?」
納得して貰うのには、結構な時間を要したというお話だ。
不覚なワンタッチミスから、昔の不覚を告白する羽目になってしまった。
それにしても、他愛ない話で失礼。
私も、書き上げたブログを、間抜けな操作ミスで
飛ばしてしまう事が、よくあります。
「また同じ事してる、ばかだな・・・」なんて
ひとり言を言っております。
それにしても、新幹線の話、笑っちゃいますね。
ひよどりさんは正直者なんですね。
でも、内緒にしておこうと思った事をポロリと
言ってしまう事ってよくありますよね。
歳をとってからのドジは、ダメージがすくないかも知れません。行動が小さいせいでしょうか。