嘘でもいいから

   　　肩寄せて語らふ二人枯れ木道　　　　　ひよどり　一平

　　（かたよせてかたらうふたりかれきみち）

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　寒い日が続いている。

　病魔は、抜き足、差し足、忍び足だ。

　私は、医師の一言二言に怯えている。情けないと思うが、これが真実だ。

　幾歳になっても、生きたい気持ちは変わらない。

　そんな気分で過ごしているのだが、それにしては、まあ、のんびりした俳句が出来上がった。

　嘘でもいいから、のんびりと過ごしたい。

　特に、ひと様とも揉め事はイヤだ。

　先が短いのだから、機嫌よく過ごしたいものだ。