新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

八月十五日に思う

2010年08月14日 11時07分20秒 | コラム・エッセー

 八月に入ると、毎年のように、私は血が騒ぎます。

 昭和20年の夏、当時は国民学校5年生だった私は、艦砲射撃や焼夷弾爆撃を経験しました。その挙げ句に、8月15日に終戦を迎えました。

 私の人生は、そこから出発したようなものです。

 日本の国も、多くのものを失った後、そこから歴史的な再出発をしたのです。

 日本の再出発と自分の出発が重なってしまいました。強い語調で当時を語りたくなってしまいます。饒舌にすらなってしまうのです。

 もともとこんな饒舌は、年寄りが陥り易い傾向でもあります。他人にとっては、聞きたくもない話なのに、熱を入れて長広舌をしてしまうのです。

 そんな私を傍から見ていた後輩から、「いつまでもそんな話をしていていいのか?」と、かなり辛辣な批判を受けました。

 一応、批判は批判として受けるにしても、やはり雀百まで踊り続けたい。

 マッカーサー将軍から戴いた憲法にしがみつき、安全保障をアメリカに依存し続けている日本。(その場になったら、守ってくれないかも知れないのに)

 一方では、「思いやり予算」や「国際貢献」の名のもとに、多額の血税を献上し、しかも感謝すらされていない日本。

 その上、「グローバルスタンダード」とやらを押しつけられ、国柄までも変えてしまいつつある日本。

 このままでは、アメリカ、中国、ロシアに挟撃され、日本の国は溶けて流れてしまうかもしれません。

 われわれ日本人は、もう一度考え直して、国柄の建て直しから始めるべきです。

 しかしながら、現在の政党や政治家には、期待はできそうもありません。

 正直の話、どの政党に頼んでも相手にされもない。努力をしてくれそうな気配すらもないのです。

 現在のような国家的な危機にあっても、しっかりした国家観を持った政治家は出てくれません。「この人なら……」と思っていた若手政治家ですら、(ナントカチャイルドとかナントカガールズでもないのに)、口に出る言葉は派閥次元の事柄が多いのです。

 呆れたというより、とても悲しい。日本人は不幸だと、つくづく思います。

 日本の国土や国民の生命・財産は、日本人の手で守る!

 国家の基本であるこのようなことが、こんなに難しいとは思いませんでした。

 北方領土はロシアに占領されたまま。

 竹島は韓国によって、実効支配されています。

 尖閣諸島もきな臭い問題をはらんでいます。

 北朝鮮に拉致された被害者を連れ戻すこともできません。

 そのくせ、ことある毎に、謝罪を繰り返しているのです。

 これで国家と言えるのでしょうか。

「政治が悪い」、「政治家が悪い」、「官僚体制が悪い」と言いますが、根本は、国民に気概が欠けているからだと思います。

 多くの国民は、「戦後民主主義」や「似非平和主義」に毒されてしまっております。

「溶けて流れてノーエ、溶けて流れてノーエ、溶けてサイサイ」の調子よろしく、日本丸は漂流しながら溶けて行くのでしょうか。 

 別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
残念ながら現在の日本は胸を張って国家といえる状... (蘭子)
2010-08-14 17:51:33
残念ながら現在の日本は胸を張って国家といえる状態ではありません。
もっと確固たる信念を持った、行動力のあるリーダーが何故出てこないのか、不思議でなりません。
外国に媚び、国民に媚び、はがゆい限りです。
ひよどりさんが、このようなメッセージを発信するのは意義あることだと思います。
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蘭子さん、お早うございます。 (ひよどり)
2010-08-15 06:19:35
蘭子さん、お早うございます。
まったく、日本は国家の態をなしておりません。
日本はすでに36回も謝罪をしています。
その度に、当事国からは不足だと批判され、周辺国からは、我が国のこんな問題についても、踏み込んだ謝罪をすべきかと言われております。
ほとほとイヤになりました。
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 時間と共に記憶が薄れていくものなのですね。 (太郎ママ)
2010-08-16 08:54:33
 時間と共に記憶が薄れていくものなのですね。
 体験した人々が声を張り上げて訴えなければ、そして、次に続く人々に伝えなければ、そのうち、消えて無くなるものなのですね。どのような物凄い事柄でも。
 どういうわけか、8月だけはまだそのような声が聞こえてきますが、年々小さくなっています。
 それだけ年数がたち、戦争を知らない人々が多くなったということなのでしょうか? 危機感を感じます。
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太郎ママさん、こんにちは。 (ひよどり)
2010-08-16 13:46:35
太郎ママさん、こんにちは。
先日、韓国併合100年にあたり、「菅談話」は発出されました。
民主党内にすら反対意見が強かったのに、総理と官房長官が強行をしたそうです。
今年は閣僚の靖国参拝はありませんでした。
急速に左傾して行っていると思います。
左傾を非難しているワケではありません。
ひたすら自己否定し、近隣諸国におもねっていることに危機を感じます。
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