新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

疎んじられて

2021年12月06日 11時44分15秒 | 写真と俳句

  寒鴉疎んじられてゐたりけり   ひよどり 一平

 (かんがらすうとんじられていたりけり)

   ・・・・・・・

 子供の頃、鴉の子を育てたことがあった。父親が貰って来たのだ。

 鴉の子は、やっと歩く程度だったので、私が餌係となって、工夫をしながら食べさせた。

 はじめの頃は、われわれが食べたご飯を、小さく握って食べさせたり、ミミズや蛙を食べさせたりもした。

 なんとか成長し、屋根の上まで飛べるほどになった。

 四六時中、私の周りにいた。私が学校へ行くときは、うしろからついて来るので、鴉小屋の中に入れて、来れないようにした。

 屋根の上に止まっていると、見ず知らず(?)の鴉が、周囲に集まって来るようになり、なんとも気味悪い感じがした。

 少し離れた地域の友達が欲しがったので、その友人に譲った。

 その後の動静は記憶にない。

 そんな経験があるので、私は鴉を疎んじるということはなかったのだが、やはり都会の鴉には困った。

 しかしそれも、もともとは人間が悪いからと思う。

 少年時代のことを思い出し、書いてしまった次第。

 

 

コメント (2)
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