大汐会は年に一回の集まりだ。
40年も付き合っていれば、腹の中のおおかたは読めるのだが、普段は逢っていないので、詳細な変化までは、承知仕切れるものではない。
だから、近況報告がとても重要であるし、聞いていて楽しい。新たな発見もある。
話す方も、胸中に溜まっていたものを、ここぞとばかりに吐き出している。時間制限はあってなきが如しだ。
その進行係は、毎年、T.M君の役目となっている。
やや毒舌を吐き散らしながら司会をしていたのだが、今年は少し雰囲気が変わったようだ。毒舌が姿を変え、どちらかと言えば、柔らかになった。そのせいか、むしろ進行が円滑になった気がする。
そのT.M君は、竹細工作家だ。彼の作品については、当ブログでも幾度か紹介した。
近年になってからは、翌年の干支の竹細工を、その干支にあたるメンバーにプレゼントしてくれている。
来年は「未」なので、「未」を作ってきて、「未」年の2名に贈ってくれた。
写真の竹細工は、その「未」だ。私は「未」年ではないのだが、会長の役得で、特に頂戴した次第だ。
聞いたところによると、この作品に要した所要時間は、約5時間ほどだそうだ。雑な性格の私には、とても出来そうもない。
材料となる竹の仕込みから始めるのだからタイヘンだ。
山や林を歩き、持ち主から譲り受けるらしい。
4~5年の竹を材料としているようだ。
虫食いやら変色を避けるため、大鍋で1時間ほど茹でて脂肪分を出し、その後3ヶ月ほど自然乾燥させるのだから、前作業にも手がかかるというものだ。
自治体の要請もあり、「教室」を開いているとのこと。
大汐会の仲間たちの話は、まだまだ続くのだが、折りをみて報告したい。