新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
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不器用では済まされないが

2010年12月16日 09時41分02秒 | 身辺雑記

 さだまさしの曲に、「関白宣言」がある。私はこの曲が好きだ。

 人によっては、「女性蔑視の曲」だと言うらしい。

 しかし私は、そのようには思わない。これは妻に献げる「愛の詩」だ。

   ♪ 子供が育って年をとったら

      俺より先に死んではいけない

      例えばわずか一日でもいい

      俺より早く逝ってはいけない

      何もいらない  俺の手を握り

      涙のしずく  ふたつ以上こぼせ

      お前のお陰で  いい人生だったと

      俺が言うから  必ず言うから

      ・・・(略)・・・     ♪

 子育て現役時代、だいぶカミさんに苦労をかけた。苦労をしていることに、さして気付きもしなかった。いや、気付かないフリをしていた。

 そんな私だったが、死ぬときにはしっかりと、「お前のお陰で、とてもいい人生だった」と、これは必ず言うつもり。

 死ぬときに言うくらいなら、今すぐに言えばよさそうなもの。ところが、なかなかそうは運ばない。カミさんにしても、私が急に感謝をしようものなら、とてもビックリするに違いない。病気になったと思われるかもしれない。つまり、双方とも、不慣れなのだ。

 このような不器用さは、私世代の特徴かもしれない。「感謝の気持ち」や「愛の告白」など、素直に言えないのだから困ったものだ。

 実のところ、「不器用」で済ませられることではない。意思の疎通が不十分なのだ。だから誤解を受けたり、気持ちが伝わらなかったりして、時には困る事態に陥ったりする。

 私の場合、この不器用さは、カミさんに限ったことだ。ほかの人には、素直にすんなりと感謝の言葉が言える。まったく困ったことではないか。

 ひょっとしたら、この不器用さは、世代の問題ではなく、私個人の問題かもしれない。急に自信がなくなってきた。

   別館として、写真俳句ブログの「ひよどり草紙」を開いてます。

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コメント (14)
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