農を語る

自然にやさしい不耕起栽培

相模原・五色塾小川誠さん訪問記【其の一)

2009-03-27 20:19:39 | 日本不耕起栽培普及会

P3200344r P3200358r 小川誠さん「五色塾」の視察

地主さんにかけ合って水田を借りるために日夜奔走している。

80歳を過ぎた人でも湛水化を目標とするため様々な嫌がらせもあり水田の水を切られたことも日常的である。その結果、草も生えなかったり、大きな稲が育ち粒ぞろいが良く、塩水選1.1580%以上だったりする。品種はキヌヒカリ。つやもあり粘りのある美味なお米だった。

10年、20年、食糧危機を予測して一家族50万円15家族750万円が既に出資してくれている。自己資金1500万円、田植機も不耕起用を準備している。小川さんに対しては給料を25万円が支給されている。米、小麦、大豆の自給と次の5年間は備蓄を目標としている。

普及会の会員同士の活動として嫁をとつがせる横のネットワークを作りたい。

技術の交流でも滋賀の柴田さんは直播栽培で9ha秋の代かき一回後湛水化して雑草はその後の湛水化(冬水田んぼ)で抑えているという技術で現場を視察してきた。

若者の就農研修の場として6haの土地を100人分の米を首都圏に供給することを目指し、米を買い取る方式で指導を始めている。

小川誠さんは当初不登校の子ども達の面倒を見ることを含め家族の連携を含めている。

相模原周辺の風景は湧水が豊かで、ゲンジボタルも飛来し自然豊かなところである。

ただ小川さんの世代は水田は農業用水の負担金もとられるし、草刈りは義務づけられるし、欠席すれば5000円負担しなければならず、喜んで水田を管理したい人はいない。

しだいに70歳、80歳と追い込まれて時間切れに近い。

土は黒ぼく土の粘土分を含む土で米の味は美味である。

「サトジマン」三年前より神奈川県の奨励品種でコシヒカリの系統、キヌヒカリが雑米で岩澤さんは間違って生き延びた品種だと言っていたが、これも味はかなり良好である。

塩田地区、望地地区(河川敷)、新戸地区と農地も分散しており地主は高齢化し、話がわからない人もいるが思いのほかすんなりいく場合もある。