湛水には水漏れ対策から
昨年コナギ、セリなどの雑草についてどのように対処するかを考えていたが房州の3箇所を見学するなかで、水田の水漏れ対策のほうが強い関心事であることに気づいた。香取や多古では水田の段差がないので水漏れがそれほど問題にならないが、棚田に近く段差がある場合、アライグマに鼻で突かれて1夜にして水がなくなる(早野さん)、ビニールのつなぎ目から水漏れする(吉田さん)などで対策が必要である。南房総市の前田さんがその対策に応えていた。単価は高いが2メートル幅で45センチの厚手の畦シートをコメリー、ジョイフルホンダが特注で出している。10年使えば採算が合うというが、下の水田の持ち主から水漏れを指摘され苦労している場合は良い方法である、ただ前田さんもザル田のように直下に水が抜けやすい水田は地主さんに返したということですから、湛水しやすい水田とそうでない水田は見極めがかんじんである。