JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

きき酒に酔う

2006年05月29日 | d-f


今日は蒸し暑い一日でした。今週は九州地区以外も、梅雨入りする地域が広がりそうな気配です。

昨日は、予定通り日本酒の「きき酒会」に出かけてきました。28社もの蔵元が集まる、盛大な会で、各社、4~5種類酒を出展していましたので、いかにきき酒とはいえ、全社全種類いただいていては体が持ちません。「味がわかるうちにいただきましょう」とばかりに、まずはこれぞという酒にねらいを定め、そのブースに
『奥の松 大吟醸雫酒 十八代伊兵衛』、これです、これを飲んでみたかった。四合瓶一本が5200円という代物、噂に違わぬ味の良さであります。
さぁ~て、あとは端からヅラーっといただきましょう。

小一時間も過ぎれば、すでによい気分であります。帯に短したすきに長し、というよりもこうなってしまうとアルコールが入っていればどれでも美味しい。
なかにはどうにも糀の香りが強すぎて、「好みじゃない」みたいなのもありましたが、それぞれに特徴があって、なかなかのものでありました。

そんななか、社長が杜氏で、地元の米にこだわる小さな地酒メーカーに出会いました。四合瓶一本1365円と、じつにお手頃な純米酒、少々荒削りですけど、きれの良い辛口が私の口にはよく合います。
「このあたりで、扱っている酒屋さんはあります?」
「はい、○○の××酒屋さんだけなんですが、置かしていただいてます。」

「きき酒会」に一緒に出かけたのは、友人S君、M君、O君、それにS君の同級生でスナックを経営するT女史。
T女史のお店は、このオフ、マリナーズの城島選手もおみえになったという、そこそこ高級感のあるお店であります。
「きき酒会が終わったら、お店につまみ用意したから飲み直しましょ」
「はい」「はい」「はい」「はい」
「バブさん、そのお酒気に入ったんなら、持ち込んでもいいわよ」
「はーーーい」
ということで、
『白冨士 純米吟醸』を一本購入、T女史のお店で飲み直しとあいなりました。


最初から最後まで日本酒で通したのは久しぶり、まぁ、たまにはいいでしょう。

さて、今日の一枚も、じつに久しぶりな、マイルスにしてみました。コルトレーン脱退後、ウエイン・ショーターに参加を打診したものの、ショーターはジャズ・メッセンジャーズを離れることはできず、ジミー・ヒース、ソニー・スティット、等を一時的に加え、ハンク・モブレーで落ち着きました。
ところが、このアルバムでは、2曲だけコルトレーンに参加をしてもらいます。脱退したはずのコルトレーンの参加をモブレーはどう思ったでしょうね。
ある意味、マイルスにとっては停滞の時期ということになりまけど、私はとても好きなアルバムです。マイルス・ファンには申し訳ありませんが、正直、私はこれ以降のマイルスをあまり好みません。
なお、以前にこのアルバムは紹介済みかもしれません。確認するのも少々面倒なもので、今日は今聴いているアルバムを紹介することにしました。(あしからず)

SOMEDAY MY PRINCE WILL COME / MILES DAVIS
1961年3月録音
MILES DAVIS(tp) JOHN COLTRANE(ts)[1,5] HANK MOBLEY(ts)[1-4] WYNTON KELLY(p) PAUL CHAMBERS(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
2.OLD FROLKS
3.PFRANCING
4.DRAD DOG
5.TEO
6.I THOUGHT ABOUT YOU

追伸、
ハンク・モブレーがけして悪いとは思いません。ただ、1曲目「SOMEDAY MY PRINCE WILL COME 」のソロをコルトレーンと比べてしまうと、私は、やはりコルトレーンに軍配を上げてしまいます。
いずれにせよ、このアルバムで一番光っているのはウイントン・ケリーでしょうかね。